MY FAVORITE THINGSが見つかる店。

 新潟市では古町を中心に、全国でも取り扱いが少ないブランドを扱っている店が多い。ブランドの哲学に共感し、身に纏い、愛情を注ぐ。最新のものであるか、ユーズドであるかは関係ない。センスのいい人の心をつかんで離さない店では、日々どんなことを考えながらオシャレを楽しんでいるのでしょうか。


MAPS 

マップス


「いい感じ」な服の宝庫。

様々なジャンルの服から探しだす、MY定番、MY気分。


 1989年に西堀に創業した新潟のセレクトショップの草分け的存在である「MAPS」。店内にはトラディショナルなウェアをはじめワークやミリタリー、アウトドアやスポーツといった普遍的なデザインのアイテムのほか、生活に密着したオリジナリティのあるGoodsまで所狭しと並んでいる。店に足を踏み入れると通路は入り組んでおり、服の森に入って自分の定番となるであろうアイテムを探しに行くような気分になる。個人的にはジャン=ミシェル・バスキアがニューヨークの街を闊歩していた頃の80年代の雰囲気を感じる。店名のMAPSは地図のMAPからきている。「人の道標になる地図のように、新潟で服の道標となるような役になりたいと思ってMAPSにしました」とオーナーの岡地俊直さんは語る。

 岡地さんが10代から20代の頃はまだ舶来主義、西洋コンプレックスの時代。洋服に始まり、映画、音楽など欧米の暮らしや文化に興味は広がっていった。影響を受けたのは大学で東京に行ってから出会った人たち。服屋のスタッフに限らず、俳優や喫茶店、飲み屋のマスター、インテリアの人など様々だ。共通の服を通して知り合い、話をさせてもらったり、遊びに連れて行ってもらったりする中で教えられることが沢山あったという。当時好きで聴いていた音楽はイーグルスやドゥビーブラザーズ、CCR、ザ・バンド、ライ・クーダー、スティーヴン・スティルズ周辺の音楽。

「20代の時にロサンゼルスのハイウェイでカーラジオから流れたイーグルスのホテルカリフォルニアは私の心の宝ものです。ライ・クーダーにはまったのは、トラディショナルやジャズ、ハワイアン、ブルース、フォークなどをいろいろなジャンルをセレクトし自分のフィルターを通して作っている高度な音楽だと感じたから。セレクトショップと共通しているところもあるのかも」

 岡地さんがずっと服が好きな理由はなぜか。その理由は岡地さんにもわからないという。

「性分ですかねぇ。趣味ですね。最近は服そのものも面白いけど、着方かなぁ〜、自分のパターンみたいな着心地の良さや、ちょっぴり人と違った感じだったり、へそ曲がりだから判りづらいのが好きみたい。あまりに正当的で無難なのは苦手。いろいろなジャンルをセレクトしているので、何かきっと気になるアイテムがあると思います。何着たらいいのか?何が似合うのか?迷うお客様にも良いご提案ができ、お役に立てれば嬉しいと思っています」

 MAPSではオープンから現在に至るまで、自分たちが着たい服、自分たちがやりたいことだけを続けてきた。

「常にお客様には自分たちが良いなぁと思う商品を如何でしょうか?というスタンスで続けてきました。流行は意識してもあくまでもバイヤーを中心としたMAPSの感覚を大切にしています」

 最近はあまり流行っている感じにならなくても良いと考えるお客様も多いと感じている岡地さん。たかが服、されど服。服はその人の生活に密着したもの、人が着てこそ価値がある。MAPSでは2年くらい前からバイヤーの三浦さんが生活の中でランニングを始め、ランニングウェアを取り扱うようになった。ファッションと違うかもしれないが、世の中がライフスタイルに重きを置くようになり、健康志向になった現在。走ることが生活の一部になっている人も多い。走る時も服と同じように好きなランニングウェアを着て気分よく走りたい。走らない人も生活で着るがMAPS流。

「服は自分のために着るものなので、何でも良い訳じゃない。これを着ると良いなと思うから楽しいし、人にかっこいいと言われるとまた楽しい。ちょっぴり自分が好きになるちからがある」

 いつも自分の好きなスタイルを楽しんでいるMAPSの皆さん。ベーシックとはシンプルなデザインのものだけを指すのではない。自分の好きなものが定番となり、ベーシックとなる。MAPSを訪れれば他所にはない自分だけの定番、自分だけの気分が見つかるだろう。

 「岡地をはじめ、全幅の信頼の三浦直史、人徳の本多遼、若手のホープ矢仲優太と世代の違うスタッフがお出迎い致します(笑)」

MAPS マップス

新潟市中央区西堀前通4-735-1 1F ☎︎025-228-4667

平日:12:00-18:00 土日祝:11:00-18:00

(新型コロナウイルス感染拡大のため営業時間短縮)

定休日なし


LUCA VINTAGE MARKET

ルカ ヴィンテージ マーケット


自分らしさを大切にする女性に愛される、ヴィンテージクローズが揃う店。


 古町は古着のまちと言われるほど古着屋が多いが、圧倒的にカジュアルな男性向けの店が多い。そんな中、佐野亜希子さんと難波碧さんのデュオによる、女性にとって待望のヴィンテージショップ「LUCA VINTAGE MARKET」が今年の1月5日、東堀にオープンした。BOHO(都会的なボヘミアン)スタイルを感じさせる店内にはアメリカから買い付けてきた質の良い服やアクセサリー、インテリア雑貨などが並ぶ。

「大人に向けたヴィンテージを扱っています。年齢を重ねても長く愛用していただけるようなもの、シーズンに関係なく着ていただけるものを提案したいと思っています」と話す佐野さん。

難波さんは「サイズ感もきれいなシルエットに見えるように考えて服をピックアップしています。一着でも長く愛用してくれたら嬉しいです」と話す。

 学生時代からの友人である佐野さんと難波さんは、大学で関東にいた時に古着屋やヴィンテージショップを巡ることが多く、二人にとっては身近な存在だったという古着。大学卒業後、外国を転々と旅していた佐野は、外国では古着やヴィンテージの服を着ている人がとても多く、年齢や体型問わず自分の好きな服を着て楽しんでいる人たちに感銘を覚えたという。好きな服を着て楽しむことは、自分の自信にもつながると肌で感じたそうだ。

 古着やヴィンテージの魅力について二人は「今は大量生産の時代なので、現在ではなかなか作られないような刺繍やデザイン、柄があるんです。どうやって作っているんだろうと思わせるものがあったり、シルエットから、この時代はこういうのが流行っていたんだと想像したり、どんな人がどんな風に着ていたのかを想像するのが楽しいですね」と話す。

 サスティナブルという価値観が浸透しつつある現在。自分が何にいくら払ってものを所有しているかを知ろうとする人たちが増えている。ファストファッションのように新しい服が大量に作られては廃棄されていく現状を見てきた二人は、廃棄される服の中にも、まだまだ着られる服がたくさんあり、そんな服の中からこれからも着られる服を見つけ、新たな使い手に長く着てもらいたいと願っている。かつて値段やレア度で価値が測られてきた古着が、今はものを大事にするという個人的価値観で測られるようになってきた。

 ファッションを楽しむ際にも個人的価値観を大切にしている二人。

「服が好きな私たちにとって、服は自分を表現するツールの一つ。その時の気分に合わせて楽しめるのが一番の魅力だと思います」と話す佐野さん。

難波さんは「人の評価は気にせず自分の中で楽しめること、自分を表現できて、自分の好きなことや興味のあることを含めて自分の好きな服を着ることが一番だと思います」と話す。

 今後について二人は、「年齢問わず、古着やヴィンテージに馴染みのない方にも気軽に店に立ち寄ってもらえるように、来店してくださったお客様に楽しいと感じてもらえるような会話を大切にしていきたいです。私たちにできることを、私たちのペースでやっていきたいですね」と語ってくれた。

 古着やヴィンテージは、自分を表現すること以外にも、地球環境を守ることや動物の権利保護にもつながり、結果、ものを大事にするマインドを育てる。私たちの住むまちに、やさしい素敵な店ができたことを嬉しく思う。

LUCA VINTAGE MARKET ルカ ヴィンテージ マーケット

新潟市中央区東堀通6番町1041 東隆ビル 1F ☎︎025-211-4988

営業時間:11:00-19:00 不定休


store room

ストアルーム


心地のよい暮らしに寄り添うものが見つかる店に、自分だけの経年変化を楽しめる新ブランドが誕生。

 青々とした街路樹が立ち並ぶ上大川前通にあるセレクトショップ「store room」。以前、VOLUME 01でLifewares&CO.が運営するstore roomと、Lifewares&CO.のオリジナルウィメンズブランド「A PIECE OF LIBRARY」を紹介したが、今秋からユニセックスラインとして「SEIRYU&CO.」(以下、SEIRYU)が本格始動することになった。クラシック、ベーシック、スタンダードという普遍的なデザイン。タフな洋服を自分なりに着ながら育てていくものづくり。SEIRYUのコンセプトには、シンプルな言葉で服作りに対する愛、服そのものへの愛が込められている。

 SEIRYUを手がけるのは代表の小林清さん。以前から、余った生地を使って、自分が着る分も兼ねた販売用のTシャツやシャツを作ったりしていたが、展示会に出すというスタンスで本格的に作るのは今回が初めてとなる。きっかけは、お客様や卸先様からの要望と、自由に自分の思い通りに作ったものを自分で着たいとの思いからだった。

「自分で選んで買った服を着ているのですが、サイズ感だったり、自分だったらこういう生地の方が良いな等、贅沢にもいろいろと思ってしまうことがあり、だったら自分で生地を選んで、カタチを出して作ろうということになって。うちにはパタンナーが2名いて、全部立体的に作ってやっているので、せっかくだったらちゃんとしたものを作ろうと思って始めました。ウィメンズがメインなので、SEIRYUはやれる範囲内で作っています」

 小林さんが服作りで大切にしていることは、自分が着たくない、着られない服は作らないこと。

「サイズを含めて、自分が着ないものは作りません。歳を重ねていくと腰回りなど体型も変わってきます。そういう人たちにも、ちゃんとしたものを着れば、ちゃんと見えるんだよという考え方が一つにはあります。また、売れると言われているものでも、自分が着ないものは作りません」

 SEIRYUのデザインのベースとなっている、クラシック、ベーシック、スタンダードは、小林さんが中学生の時に夢中になったアメリカのアイビーやトラッド、高校生の時に夢中になったイギリスやフランスのヨーロッパのファッションからの影響だそう。そこから更に掘り下げていくと古い洋服に辿りつく。古い洋服は生地や縫製、デザイン、全てがカッコいいという。デザインの他にこだわっているのはタフなもの作り。ただ単に丈夫で長く着られるというだけではなく、経年変化による味わいや趣を楽しむためでもある。

「自分が着たいのはタフな服。丈夫な生地を使い、丈夫な縫製をし、タフな服を着てもらう。タフな服を自分なりに着ながら育てていって欲しいと思っています。そういう流れを作れるようなもの作りを目指しています」

服を何度も繰り返し着ていくうちに身体のクセが服に移り、自分だけのものになっていくように感じられ、愛おしさが増していく。そんなSEIRYUの服をいろいろな人に着てもらいたいという小林さん。

「服好きの人はもちろん、服に興味のない人や何を着たらいいかわからない人にも是非袖を通してもらいたいです。そういう人たちにSEIRYUの服を育ててもらえたら嬉しいです。多分、服を育てるって初体験だと思うんですよ」

 ファッションは、日々のモチベーションを左右することもあれば、いろいろな服や着こなしに挑戦していく中で新しい自分を発見したり、改めて自分を再認識することがある。小林さんは今、自分らしいもの、自分に似合わないものがわかってきて、10代から詰め込んできたものを消化しながら楽しんでいるそうだ。

 store roomから始まったLifewares&CO.。store roomがあったおかげでオリジナルのアパレルをやるようになり、会社が成長し、進化していった。今後は原点であるstore roomのブラッシュアップを図りたいと考えている小林さん。

「store roomって新潟で唯一無二なんだねって思ってもらえるようにスタッフ全員で底力を出したいですね。ブラッシュアップしてみたら自分たちも面白いと思うし、今まで来てくれたお客様、新しく知ってくれるお客様含めて楽しんでもらえたらいいなと思っています」

 これからもstore roomは、SEIRYUの服のように、経年変化による味わいや趣を増していくだろう。

〈左下の写真〉FATHER’S DAYのプレゼントにオススメのTシャツは5月末から販売予定。


store room ストアルーム

新潟市中央区上大川前通7-1237-1 1F ☎︎025-378-8377

11:00-18:00 月曜定休


CC

シーシー


境界を超えて感じる心地よさ。未来へつなぐ新しいスタンダードがみつかる店。

 3月26日にNEST女池神明内にアパレルショップ「CC」がグランドオープン。店内に並ぶのは、シンプルで上質、作りのいい普遍的なアイテム。そこに色鮮やかなシューズやユーモアのあるメッセージTシャツなどが所々で顔をのぞかせる。商品のディレクションを手がけるのは、新潟からファッションやカルチャーを発信し続けている「After School」、そしてシンプルだけど隠れた所にユーモアが潜んでいる内装を手がけたのは「サルキジーヌ」。

 店名のCCはCorner Cutの略。角を取ることで丸みが出て、人やもの、環境にも優しくなっていくという意味が込められている。CCが目指すのは『服を伝える、考え作るお店。地球のことも考え、余分をなくすものづくり』。そこからは作り手や売り手、買い手の皆んなで地球環境や未来のことを考えていこうという真っ直ぐな意思が伝わってくる。しかし、店に足を踏み入れれば感じるだろう。無理せずに楽しみながらやっていこうという気負いのない心地よさを。

 CCでは年齢や性別、体形、シーン、時代を問わず、環境になじむ角のない一着を提案している。きっかけは大福梢さんの前職にあった。以前、生地の製造に携わっていた大福さんは、製造現場で大量に余っていく生地を目の当たりにし、服屋を始める際に、余った生地を利用してできることをしたいとの思いからオリジナル商品を手がけることになった。

「生地を作る際、傷ができることを想定して長く作るので余りが出るんです。余った生地を使ってどのように提案するのが一番良いかと考えた時に、年齢や性別、体形も関係なく、流行り廃りもない、自分に合ったものを提案するというのがしっくりきました」

 生地にある少しの傷や汚れは良さとして活かすように工夫したり、サンプルを作った後に捨てられてしまうシーチングという生地を取り入れたりと、廃棄せずに活かす工夫をしている。もの作りにはたくさんのお金がかかり人が動いている。そいう一個一個の価値観を伝えられるような店づくりをしていきたいと大福さんはいう。 

「パターンを作るのにも何をするにもお金がかかっていて、商品の値段というのは、それに対しての価値であり値段であるというのをきちんと伝えていきたいと思っています」

 オリジナル商品には、シャツ用の生地やシーチングで作ったTシャツ、体形問わず誰でもはけるようにサイズ調整可能なフリーサイズのパンツなどがある。現在はサンプルを元に使い手の要望を伺いながらの受注生産となっている。今後はもっと企業ウェアの提案もしていきたいそうだ。

 店内のセレクト商品はCCのコンセプトと同じ方向性のブランドを中心に扱っている。

「ナチュラルで、皆さんが取り入れやすい商品をセレクトしています。流行り廃りのない普遍的なアイテムですが、サイジングで今のトレンドを得ていたり、ベーシックだけれど新しさを感じるようなアイテムを扱っています」と語るのは、セレクトを担当している根橋雄一さん。

 CCの二人にとってオシャレを楽しむ魅力とはなんだろう。「やっぱり気分が上がることだと思います。コーディネートを考えるのも楽しい」と話す大福さん。After Schoolも兼務している根橋さんはCCの場合について「普段何気なく手に取るものでも、良いものを着ている時の高揚感だったり、背筋が伸びたり、自信がでたり、顔が明るくなったりすることがあって、何気なく手に取っているものなんだけれど、その何気ない行為がすごく特別なことでもあると感じます」と話す。

 まだスタートしたばかりのCCにとって今大切にしていることは続けていくこと。

「楽しく無理なく続けていくことで、今やっていることが将来につながっていければいいなと思います。オリジナル商品をもう少し揃え、行く行くはコレクションを発表できたらいいなとも思っています」

 自分が心地よく感じる服を着てオシャレを楽しみながら、服作りについて知り、考える。CCは、大切なものは何かということについて気づかせてくれる場となり、豊かな未来へ導いてくれる場となっていくだろう。

CC シーシー

新潟市中央区女池神明3丁目14-4 NEST MEIKE SHINMEI

☎︎080-5234-0772

11:00-17:00 水曜・木曜定休


Rerun

リラン


人と地球にやさしい店で、手仕事による温もりを感じる一点に出合う。

 古町の西堀通と東中通の間の営所通に、新潟では数少ないフェアトレード(※1)とエコロジーの店がある。その店の名は「Rerun」。オーナーの小川朝子さんが、みんなが笑顔で平和な世の中になったらいいな、不安な人がいなくなったらいいな、みんなが安心して暮らせる地球でありたい、そんな思いに少しでも近づけるようにと始めた店だ。

 音楽が好きな小川さんがフェアトレードとエコロジーの店を始めることは自然な流れだった。

「平和な世の中を願い、環境問題にも取り組まれている坂本龍一さんの影響や、持続可能な社会を目指す活動をされているap bankの影響の他、エコに力を入れているフェスもあり、フェスに通っているうちに自然とエコに興味を持つようになりました。長年メンズの服を扱っていたのですが、いつしか、ただ服を売るだけではなく、もっと世の中が良い循環になっていくことをしたいと思うようになり、Rerunを始めました」

 Rerunで扱っている商品はアジアの手刺繍や手織りの洋服、オーガニックコットン(※2)のカットソーにアフリカの手仕事のアクセサリー、小物、コーヒーにチョコレートなど様々だ。小川さんは、作り手や売り手、買い手、社会、地球環境が良い方向へ向かうように、フェアトレードやオーガニックコットンとはどんなものか、商品の背景や、どのようにして作られたものなのかを伝えたり、店に足を運んでくださったお客様に楽しかったと思ってもらえるような会話を大切にしている。小川さんとの会話の中で、藤原ひろのぶ 文 / ほう 絵『買い物は投票なんだ』の話がでた。ものを選ぶことは、自分が何を大切に思い、何に共感するのかを知ることになる。

「作っている人のことも思いやれたらいいですよね」

 小川さんがオシャレの参考にしているのはレコードジャケットや映画からだそう。普段身につけているものについては周りにいる友人たちからの影響が大きいそうだ。

「洋服には着心地の良さや好きな服を着ることで気分をあげてくれるなどの要素がありますが、私たちが気持ちよく着ている服は、原料となるものから人の手を介して作られています。服を作っている人が、人らしい生活ができているか、オーガニックコットンや天然素材を用いて環境に配慮されたものづくりがされているかについても考えるようにしています。洋服はもともと暮らしの道具として身につけるものでした。職人さんの手仕事のものは、風合いがよく、とても着心地も良い上に、しっかりしていて長くきれいに使えるんですよ」

そう言って小川さんは何年も着込んでいるのによれずに毛玉ひとつないニットを見せてくれた。Rerunは小川さんのワードローブのように愛着のもてる商品で溢れている。


※1 フェアトレードとは、人と地球にやさしい貿易のしくみをいいます。アジアやアフリカ、中南米などに暮らす立場の弱い人々に仕事の機会を提供し、公正な対価を支払うことで自立した生活を送る支援をしています。また農業や化学肥料に頼らない自然農法や生産地で採れる自然素材と伝統技術などによって持続可能な社会を目指しています。

※2 オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で育てられた綿花のことをいいます。また、栽培する人たちの安全や児童労働といった働く人の環境を守って製造された綿をオーガニックコットンといいます。

Rerun リラン

新潟市中央区営所通1-260-41 1階 ☎︎025-226-6609

12:00-20:00 定休日なし

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