My Favorite Things
〈Lyrics〉
Raindrops on roses and whiskers on kittens
Bright copper kettles and warm woolen mittens
Brown paper packages tied up with strings
These are a few of my favorite things
Cream colored ponies and crisp apple strudels
Doorbells and sleigh bells and schnitzel with noodles
Wild geese that fly with the moon on their wings
These are a few of my favorite things
Girls in white dresses with blue satin sashes
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
Silver white winters that melt into springs
These are a few of my favorite things
When the dog bites
When the bee stings
When I’m feeling sad
I simply remember my favorite things
VOLUME 05で「My Favorite Things」というタイトルで特集をしたのに、また同じタイトルにしてしまった。どうやらワタシは「My Favorite Things」という言葉が好きらしい。「My Favorite Things」といえば、ワタシはジャズを思い浮かべる。ジョン・コルトレーンやグラント・グリーン、サラ・ヴォーンなど多くのミュージシャンにカバーされ、ジャズのスタンダードになった曲。「My Favorite Things」は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)の挿入歌でもある。この映画、映像や登場人物がとっても可愛いので、楽しい映画だと思って観ていると驚くと思う。実は第二次世界大戦前のオーストリアの緊迫した時代が舞台になっているから。映画では「My Favorite Things」は、雷鳴と稲妻に怯える子どもたちに向けて歌われている。歌っているうちに怖さを忘れ、笑顔になっていく子どもたち。この曲は歌詞がとにかく可愛いの。冒頭から“バラの雫に子猫のひげ”ですよ。好きなものを考えることって楽しい。ホリデーシーズンは一年間頑張った自分へのご褒美として欲しかったものを買う人も多いのではないでしょうか。好きなものを考えているだけで、楽しい気分になってしまいます。今回は新潟と縁のあるものの中からワタシのFavorite Thingsを紹介します。
「Knit」
暑い夏よりも寒い冬が苦手。子どもの頃は、夏はプールや海に遊びに行ったり、冬は(新潟市内でも今では考えられないくらい雪が積もっていたので)ミニスキーで遊ぶことが好きだった。夏が苦手だとか冬が苦手なんて思ったこともなかったけれど、ウィンタースポーツをしなくなった大人の今は断然冬が苦手。とにかく寒いのがイヤ。苦手な冬を乗り切るにはヌクヌク温かいものを身に纏うのが一番(というかそれしかない!)。セーターにウールのソックス、ぐるぐる巻きのマフラー。部屋ではブランケットに包まりながら、コーヒーやホットチャイを片手にドラマや映画鑑賞。ヌクヌクって最高〜。
ワタシの場合、セーターは装飾がなければウールだけでなくカシミヤだって家で洗ってしまう。過去にクリーニングに出したらキレイな色がくすんでしまって悲しい思いをしたことがあるから。自分で手入れしながら着続けているセーターの中には何十年も愛用しているものもある。増え続けるセーターだけど、今年も新たに長い付き合いになりそうなセーターを見つけてしまった。同じ色、似たような形なのに着ると全然違う。うふふ。これで、今年も苦手な冬を乗り切れそう。
上写真:今年、新たに仲間入りした「UMEDA」のニット♡
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「Vase & Flowers」
ワタシの好きな写真家の一人、ルイジ・ギッリ。彼は1992年に画家ジョルジョ・モランディのアトリエを撮影した写真集「Atolier Morandi」を刊行。ずーっとずっと欲し続けているのになかなか手に入らないその写真集を、10年近く前、大阪へ旅した時に古書店で見つけた。非売品だった為、手に入れることはできなかったけれど、その代わりにモランディの画集を手に入れることができた。モランディはよくアトリエにあった器を描いていた。素朴さと美しさを兼ね備えた佇まいの器。度々、花を生けた器の絵も描いていて、華美すぎない日常に溶け込んだ生け方に好感を持った。
ワタシが勝手にモランディの器と呼んで愛用している器が二つある。買った当時はモランディの器に似ているとは全く気づかなかった。その器を家に飾り、眺めているうちに「これはモランディじゃない!?」と思ってしまったのだ。見てください、この素朴さと美しさを兼ね備えた佇まい。どんな花とも調和してくれるんですよね〜。好きな花を器に生け、それを眺めているだけで、気持ちが安らぎポジティブな気持ちになれる。だから好き。
花を生けてくれたのはletter from the fieldの佐藤さゆりさん。
ワタシが「モランディの器」と名付けた器は写真中央の小さな一輪挿しとピッチャー。
「Hair Clip」
ワタシは剛毛多毛の天然パーマ、略して天パ。以前は強制ストレートパーマをかけていた。やっぱりサラサラストレートって憧れるじゃないですか。だけど髪が伸びてくると天パとストレートの違いが浮き出てしまい煩わしかった。映画やドラマ、雑誌なんかを見るていると、海外の女性のボリューミーなクルクルヘアがめちゃくちゃ可愛い。そんな彼女たちのようなボリューミーなクルクルヘアにしたくて、天パなのにクルクルパーマをかけたら扱いが楽チン、すこぶる快調。だけど世の中的にはボリューミーなパーマは残念女子とみなされているよう。日本でもリメイクされた韓流ドラマ「彼女はキレイだった」やアン・ハサウェイ主演の映画「プリティ・プリンセス」ではイケてない時代がボリューミーな天パとされている。なぜかしら?
話がだいぶそれてしまったけれど、話したかったのは髪質のことではなくて、ヘアクリップのこと。剛毛多毛のワタシは髪圧が強すぎて今までに何個ヘアクリップを壊してきたことか。ヘアクリップとは距離を置いてきたけれど、やっぱりヘアクリップ愛がジワジワと復活。ワタシが愛用しているのは、ハンドメイドで唯一無二、淡い色合いが美しいマーブル模様のヘアクリップ。カチッと止めるタイプではなく挟むだけのクリップタイプなのでヘアクリップを壊すことはないと思う(多分)。複数のヘアクリップをランダムに留めたり、カチューシャと合わせたり。。。見た目はポップだけれど、どんなスタイルでも合わせやすくて気に入っている。
上写真:コーヒーを召す天パ仲間の○さん。モデル協力ありがとう。
下写真:SAWAKO KURIBAYASHIのヘアクリップとキューブのオブジェ。オブジェはウメダニットの残編み地を使用。11月に開催された五泉ニットフェス開催時にThe Knit Barで購入。
SAWAKO KURIBAYASHI PAINTER / CYCLIQUE designer
Instagram:@sawametal
ヘアクリップの取扱店
APARTMENT / @apartment_niigata
YA / @ya_hair0808
「Candle」
グレーの空、肌を突き刺すような寒さ。寒い上に青空が見えない日が多い冬はあまり好きではないけれど、曇り空で辺り一面が雪で覆われたグレーの景色は絵画的で好き。冬になるとキャンドルを灯す日が自然と多くなる。日照時間の短さと静けさや寒さのせいで温かみのある明かりを求めてしまうのかもしれない。ワタシは老後、ガーデナーとしても有名なアメリカの絵本作家、ターシャ・テューダーのような、庭で花や野菜を育てて自給自足に近い暮らしに憧れを抱いている。ターシャは自宅て採取された蜜蝋でキャンドルを手づくりしているんです。その手づくりのキャンドルを部屋の明かりはもちろん、クリスマス・ツリーにも飾っていて、一つ一つ表情の違うキャンドルの可愛らしさと柔らかさ、温かみに素敵〜と思ってしまった。やっぱり手仕事の素朴な美しさには敵わない気がする。キャンドルスタンドに載せてクラシックな雰囲気を演出するのもいいけれど、木の板にキャンドルをいくつか並べて明かりを灯したり、お気に入りのお皿に乗せるだけでもいい。白いキャンドルを灯すと、雪解けや子どもの頃に雪で作ったかまくら。。。新潟の冬の景色が思い浮かんでくる。
上下写真:すべてLMFのキャンドル。左から青人窯のお皿、SAWAKO KURIBATASHIのキューブのオブジェ、APARTMENTで購入したウッドコースター。
LMF
Instagram:@iiiiiyooiiiii
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