good vibrations

 多くの人たちとgood musicを分かち合いたい!そんな思いからはじまったgood vibrations。2022年12月、水島町にオープンしたレコード店「LOWYARD RECORDS」。インディのバンドやエレクトロニック、世界の民族音楽など、店主の齊藤達也さんが厳選したレコードやカセットテープが店内に並ぶ。レコードひとつひとつに記されたコメントを読むと齊藤さんの音楽への愛と知識の深さを感じるはず。そんな齊藤さんの最近のお薦めアルバムとは?


 ROWYARD RECORDS 齊藤達也


 新潟市中央区水島町でLOWYARD RECORDSという輸入レコード店を運営しております齊藤達也と申します。そもそもこういったテキスト仕事の依頼や取材などはほぼお受けしておらず、そういうものを依頼しにくる人は大体店に来たことがない or 今度レコード買いに来ます!と言っておきながら2度と来ない胡散臭い人ばかりなのですが、清水さんはとにかく店に来る。そして買う。そう言う人のお願いならばと、今回お受けした次第です。

 さて、前置きだけで文字数が埋まりそうな勢いですが今回はレコード紹介との事なので真面目に音楽の話をします。

今回ご紹介するのはロンドンのトリオbar italia。私はイキったポストバンクが耳もあてられないレベルに嫌いなのですが、彼らはポストパンクに必要なメランコリーとワイアードを非常によく分かっている。そしてそれらの要素が不思議とブリットポップ側に落ちてくると言う、とても特異なバンドです。Dean BluntのレーベルWorld Musicから傑作をリリースしていましたが、US老舗インディレーベルMatadorに移籍。11月に何と今年2枚目のアルバム「The Twits」をリリース予定です。ちなみにロンドンにはbar italiaという同名のナイスなカフェが存在するということをお客様から教えて頂き、普通に「そうなんですか!」と驚いてしまった弊店。

積み重ねられたアーカイブがハイブリッドな表現として私たちの手に届く。新しい音楽って本当に素晴らしいです。

:bar italia 「Tracey Denim」

:bar italia 「The Twits」


私が書く予定はなかったけれど。。。


今回LOWYARD RECORDSの達也くんに原稿を引き受けていただきとても感謝している。達也くんは、私が店によく来てよくレコードを買うと言ってくれているが、実際は月に1枚くらい買っているだけで、全く多く買っているとは思っていない。過去に取材させていただいた店でも、だいぶご無沙汰な店もある(申し訳ないです!)。

今や音楽はサブスクリプションで聴くことが当たり前の世の中。私が少ないながらもレコードを買う理由は、ミュージシャンに直接対価を支払えるから。モノラルがいい等のこだわりはないので、なるべく中古ではなく、新譜や新品、現在活動している人のレコードを買うようにしている。

達也くんと私は歳が離れているので聴いてきた音楽が違う。しかし、どこか共通する部分があると思っている。なぜなら私は達也くんの作ったアルバム(DJ Desert「Ministry」)が好きだから。

9月半ばにLOWYARD RECORDSで買ったKYLE HALL and STEVEN JULIENのEP「CROWN」。6月に発売されたようだが、ジャケットの写真がゴリゴリのヒップホップを思わせ、今まで気に留めることはなかった。このEPは簡単に言えばハウスミュージック。私は20代の頃、ハウスミュージックに夢中だった。ディープでダーク、時に美しく、時に変態な曲が好み、アゲアゲな曲には興味がない。「CROWN」を聴いてハウスミュージックに夢中だった頃を思い出した。初期のシカゴ・ハウス(TRAX RECORDSあたり)を思わせる。ガラージやディープハウスが好きな人は好きだと思う。10年近く家でハウスミュージックを聴くことはなかったが、今は家で「CROWN」を聴いている。

KYLE HALL and STEVEN JULIEN 「CROWN」


LOWYARD RECORDS ローヤード レコーズ

新潟市中央区水島町3-23 水ー金曜日20:00-22:00 土・日曜日13:00-20:00 月・火曜日定休

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