春のS&B。

先日、エリック・ロメール監督の「飛行士の妻」と「美しき結婚」を観ました。ロメール監督の作品は、2016年にシネ・ウインドで観た「緑の光線」以来なので、約4年ぶりの鑑賞です。やっぱりロメール監督の作品は好きです。20代の複雑な心理がチャーミングに描かれていて、登場人物に共感できない部分は沢山あるはずなのに、悩みながらも前に進もうとする登場人物を愛おしく思ってしまいます。

ロメール監督の作品は、ごく普通のフランス人の日常を描いています。カフェひとつ取ってもオシャレで最先端なカフェは登場しません。登場するのは日本でいう喫茶店のような近所の人が利用するようなカフェ。それなのに私には十分オシャレで素敵なカフェに映ってしまいます。フランス人の普通の暮らしを垣間見た気がして、嬉しくなります。

ファッションやインテリアも素敵です。私は映画から影響を受けることが多いのですが、インテリアではマニッシュな部屋になりつつある私の部屋に、「飛行士の妻」のアンヌの部屋に置いてあったベビーピンクのテーブルランプがあったら柔らかさがプラスされて良いな、欲しいな、なんて思ってしまいました。またファッションでは、アンヌのペールトーンのピンクとベージュのカラーコーディネートや、「美しき結婚」のサビーヌのピンク地にゴールドの刺繍が施されたエスニック風チュニックが素敵だなと思ってしまいました。

ファッションもインテリアも、今ピンクが気になっているのか、いいなと思うものはピンクの色ばかり。桜の季節だからでしょうか。ピンクは可愛らしいイメージがありますが、ピンク色を身につけたからといって、その人自身が可愛らしくなるとは限りません。

30代になりたての頃は、30代は大人だけどまだ可愛くいたいなんて思って、美容室へ行っても「大人可愛いくお願いします」と言ってみたり、いつでもどこでも「大人可愛い」と言っていました。当時は外見だけ大人可愛いを気にしていたようです。しかし、年齢を重ねていくうちに、作られた可愛いが似合わなくなる時がきます。その時になってやっと、大人可愛いというのは、表情だったり仕草だったり、人の内面から滲み出てくるものが可愛らしくしているんだと気づくのです。

現在、新潟市では桜が散り始め、若葉が芽吹き始めた葉桜を多く見かけます。気温も上がってきており、まだ屋外ではアウターは必要ですが、室内にいる時は長袖のアンダーシャツにシャツかブラウスを重ねるだけで過ごせるようになりました。

シャツやブラウスを主役にした着こなしを考えるのも楽しいです。

JAMES NIIGATAで買ったPujolのロングシャツ。一見カジュアルに見えるシャツですが、生地にハリがあって着ていてもヨレにくい為、きれいに着こなせるところが嬉しいです。濃紺のニット帽にデニム、黒い革靴を合わせたり、もう少し暖かくなれば、白いパンツにレザーサンダル+ソックス、アフリカンバティックのバックや傘を合わせても良さそうです。ちなみにこのロングシャツ、両サイドの腰の位置にポケットがあるんです。こっそりキャンディを忍ばせておくこともできるんですよ。

store roomで買ったa piece of Libraryの濃紺のリネンブラウス。いつも白いシャツやブラウスを選びがちな私ですが、このブラウスに関しては濃紺がいいなと思ってしまいました。スタンドカラーにドロップショルダー、フロントのタックにバックや袖のクルミボタン使いなど、好きな要素がいっぱい。ワイドシルエットのトラウザーかデニム、足元はバレーシューズやローファー、ブラウスはボトムインにしてパールのロングネックレスを合わせて着ています。

家にいる時だって、オシャレにしていると生活が楽しくなります。

みなさんは、この春どんなオシャレ計画を立てていらっしゃいますか?


※JAMES NIIGATAはcontents「good vibrations」で紹介しています。

※store roomはcontents「ニイガタのパリ案内。」で紹介しています。


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