くだもの三昧。

 4・5年前に母が植えたイチジクの木。木を植えた翌年はイチジクが3個しか実らず、植えた者の特権と言わんばかりに母が全てイチジクを食してしまった。その後も我が家のイチジクは毎年4・5個しか実らず、増える気配はない。いつも食べごろを見計らっていると、私のいない隙に母が食べてしまう。1個くらい残しておいてもいいのにと思いつつも、鳥に食べられたりして収穫が少ないことと、母が植えた木だから文句は言えない。そんな母がいなくなって、もうイチジクを奪い合う相手がいなくなってしまった。今年は実ったイチジクを全部私が食べられると思っていたが、そんなに甘くはなかった。父というライバルが出現した。父も私が仕事でいない隙に食べ頃のイチジクをもいで食している。そんな訳で私は今年も我が家のイチジクを食べることはできなかった。

 実を言うと私は子どもの頃はイチジクが好きではなかった。昔はイチジクをそのままで食べる食べ方しか知らなかった。イチジクそのものの食感や香りが随分大人好みに感じて子どもの私には馴染めなかった。当時はイチジクには色々な美味しい食べ方があることを知らなかったから、イチジクの魅力に気づかず好きになれなかったのだろう。それが今では毎年イチジクの出回る秋が楽しみで仕方ない。

 毎年楽しみにしているのが「puresweets and」のフィグマフィン。ドライとも生とも違う加熱したイチジクの食感としっとりした生地は相性良し。イタリアでは朝食に甘いパンとエスプレッソをいただくそうだ。私も真似して朝からフィグマフィンとLUXUOSOのエチオピアの豆で淹れたコーヒーで”あ茶ごはん”をいただいた。お八つのような朝食は大歓迎である。

■puresweets andについてはVOLUME 02の「わたしのSmile Food。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。


 子どもの頃は苦手だったけれど大人になって好きになった食べ物のひとつにイチジクがあるが、くだものと生ハムの組み合わせもそうだ。数年前までは、くだものと生ハムは分けて食べたい派だった。それが今では、甘くてジューシーなくだものに塩気のある生ハムって、なんて最高なんだろうと思っている。先日「LIFE」でランチでいただいたベーグルサンドの具材は、イチジクと生ハムとクリームチーズ、その上からバルサミコ酢をたらり。ベーグルサンドと一緒にいただいた飲み物はアップル・ビール。あぁ、大人になったとしみじみ。。。

■ITALIAN RESTAURANT LIFEについてはVOLUME 03の「わたしのSmile Food。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。


 私が新潟のパリと呼んでいる「Crêperie Le Pont Marie」(通称ポンマリ)を訪れてクレープを食する時、いつも運ばれてきたお皿を見た瞬間に目を細めてしまう。美しく、時にかわいらしく、工夫を凝らして盛り付けられたクレープは、アート作品のようだ。今回いただいたイチジクのクレープは、生のイチジクやジャム、ジュレなど味や食感などにも工夫が施されており、クレープを口に運ぶ度に笑顔になる。食す人を喜ばせたいとの思いが伝わってくるひと皿だ。

■Crêperie Le Pont MarieについてはVOLUME 01の「ニイガタのパリ案内。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。


 LIFE13周年イベントの時に購入した阿部農園のシャインマスカットとぶどうジュース。阿部農園のつくるくだものは味わいも香りもナチュラルで美味しい。今年のシャインマスカットも甘くて瑞々しく美味しかった。今回初めていただいたぶどうジュースは、一般的に出回っているぶどうジュースとは違い、発酵していないワインのような味わいで美味しかった。実際にぶどうジュースを製造していたのが酒造会社で、ナチュラルワインのように瓶の底に澱があったからワインと同じように作られたぶどうジュースなのだろう。阿部さんにブドウジュースは酸味があるので少しハチミツを入れてビールと割って飲むと美味しいと教えていただいた。ぶどうジュースを味わう前は、家ではパナシェのようにマンゴーやパイナップルをジュースにしたものとビールで割って飲むことがあるので、パナシェのような感じかなと想像したのだが、阿部農園のぶどうジュースがワインのような味わいだったので、ハチミツは入れず、スピリッツァーのように、ぶどうジュースとビールで割って飲むことにした。うーん、爽やかで美味しい。飲み過ぎ注意である。


 dAb COFFEE STOREの焼き菓子はイートインだけでなくテイクアウトもできるが、最近はテイクアウト用に考えられた焼き菓子などが買えるようになった。店で人気のバナナブレッドも然り。小さな型で焼き上げられたバナナブレッドは通常サイズのバナナブレッドと同じ味わい。そのまま好きな厚さにカットして食べても良いし、薄くスライスしてトーストし、バターを塗って食べても美味しいと玲子さんが教えてくれた。バナナブレッドをトーストしてバターを塗って食べるやり方はオーストラリアではポピュラーなのだそう。早速バナナブレッドをトーストしてバターを塗って食してみた。バターの量が多すぎたが、リッチな味わいになって、これはこれで美味しいと思った。 

 バナナブレッドと一緒にいただいたのは、先日J&Y CHEESE STOREで買ったアラン・ミリアのノルマンディ産アップルにエルダー・フラワーとライムを加えたドリンク。エルダー・フラワーに妙に反応してしまう私。アラン・ミリアのドリンクは、ジュースでもなく、ハーブティーでもないインフュージョンなのだそう。インフュージョンとはなんぞや?と思って調べたら、茶葉やフルーツなどを煎じてエキスを抽出するという意味だそうだ。難しいことはさておき、爽やかなマスカットとライムとアップルのミックスジュースという感じで美味しかった。J&Y CHEESE STOREはチーズだけでなく輸入食材にも注目です。

■J&Y CHEESE STOREについてはVOLUME 02の「good vibrations」およびcontentsから記事をご覧いただけます。

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