memorandum 25' 葉月
BLUE BIRD VOLUME 07を発行してから約8ヶ月が過ぎた。次号の作成に向けての充電期間をこんなに長くとったのは初めてかもしれない。BLUE BIRDを始めたきっかけは、シャッターがおりっ放しの古町を見て寂しくなったということと、消費者に流行り廃りに関係なく長く愛用していくモノや店を見つけて欲しいとの思いからだった。BLUE BIRDは新店や話題の店を紹介する冊子ではない。毎回テーマを決めてつくっているため、いくら気に入っている店でもテーマと違う場合は取材の打診はしていない。BLUE BIRDを始めた頃と今ではまちの様子も大分変わってきた。また、フリーペーパーではないがZINEや書物をつくる人たちが増えた。私も職場が変わり、学びたいことが沢山増えた。日々の生活に追われつつ、これからの方向性を考えていたら、いつの間にか約8ヶ月も過ぎてしまっていたという訳だ。まだこれからの方向性は決まっていないが、9月から“今日のハニー”は一旦お休みし、VOLUME 08に向けて取り組みを開始しようと思う。どうぞよろしくお願いします!
五泉までライド!
7月に新しい自転車を買った。今までは20inchの小径車に乗っていたが、新しい自転車はシングルスピードの650B。先輩諸氏にはギア付けたほうが良いと言われたが、小径車に乗っていた時はギアを変えずに乗っていたので山へライドに行くことはないからシングルでいいやとシングルスピードにした。今のところギアなしでも快調だ。古町の「BICYCLES」でフロントラックを付けてもらったのでバッグを背負うことなくライドに行けるようになった。まずは前から行きたい行きたいと言っていた五泉市までのライドを実現した。新しい自転車は軽くてスイスイ走るので乗っていて楽しくて仕方がない。気温が30度を超える日だったが、紐付きのキャップを被り準備万端。昨年紐なしのキャップを被ってライドに出かけたら、家を出て4㎞くらい走ったところでキャップが風に飛ばされ行方不明になってしまい、炎天下の中、キャップなしでライドを続ける羽目になってしまった。そのせいで頭皮が日焼けし、後日フケのように焼けた皮膚が落ちてきて困ったという苦い経験がある。だから紐付きのキャップは必須だ。五泉までのライドは片道40㎞強。8月は雨の日が続いたので自転車に全然乗れず体力に不安があったが、平坦なサイクリングロードを通って行けてしまうので全然苦にならなかった。サイクリングロードとサイクリングロードの間の経路が未だ覚えられず、今回も間違った道に入ってしまい遠回りすることになってしまった。道を間違えた時は炎天下のライドで汗だくだくということもあり、心がポキポキ折れてしまったが、それも今となっては楽しい思い出の一つだ。
五泉市へのライドの目的は「reri bagel」でベーグルを買うこと。いつものベーグルに加えて季節限定の枝豆とチーズのベーグルを買うことができて満足。reri bagelに行くとあれば必ずもらって帰るのは『cycle』という自転車にまつわるフリーペーパー。今回も最新号no.66号ももらって帰った。no.66号では戦争に関することを真面目に軽やかに伝えていて、その発行に携わる人たちのマインドに今回はいつも以上に憧憬を抱いた。自転車好きな店主のMutoさんに新しい自転車を見てもらい、ほめてもらえたのも嬉しかったな。
五泉市へのライドのもう一つの目的は、帰路に秋葉区荻川にある「BERON COFFEE ROASTER」(以下、ベロン)に立ち寄りコーヒーブレイクすること。ベロンで取り扱っている「Lily」の自家製酵母でつくられたスコーンもお気に入り。今回は柑橘類好きな私としては外せないエチオピアのコーヒーとオレンジピールを使用したLilyのスコーンと、自宅用にベロンのエチオピアのコーヒー豆を買って帰った。店主のヒサさんは新しいことにも挑戦しており、ウイスキー樽にコーヒー豆を入れて香りを移したコーヒー(だったと記憶するが...違っていたらごめんなさい)を試飲させてくれた。口にふくんだ瞬間、ウィスキーの香りがすぅっと広がりとても美味しかった。持ち帰り用にアイスコーヒーを真空ボトルに入れてもらったのだけれど、アイスコーヒーを飲み終わり、ウォーターボトルに残っていたお湯状態の水を真空ボトルに移し替えたところ、氷がロックアイスだったおかげで帰宅するまで氷が残っていて感動した。炎天下にライドの時は氷はロックアイスに限ると学んだ次第。
お盆の時期に五泉ライドを決行したのでお盆の来客用に買っておいたスモークサーモンの残りと玉ねぎ、クリームチーズ、reri bagelのプレーンベーグルで大大大好きなサーモンのベーグルをつくって食べた。ベーグルと一緒に用意したのは、もちろんベロンの豆で淹れたアイスコーヒー。
◼︎reri bagelについてはVOLUME 06の「カルチャーあ」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
◼︎BERON COFFEE ROASTERについてはVOLUME 07の「COFFEE AND MUSIC」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
ラブ♡サーモン
私が20代の頃、初めてニューヨークへ旅したのは、ハウスミュージックと建築とサーモンベーグルを食すことが目的だった。しかしなぜか私はベーグルの名店「Ess-a-Bagel」には行かず、ホテル近くのベーグル屋や目的地へ行く道中にあるベーグル屋で済ませてしまった。それらの店も当時買ったN.Y DELIという本で紹介されていた店だったから味は美味しかったので別にいいのだけれど、せっかくニューヨークに行ったんだったら、お上りさんになっても構わないから名店に行っておけば良かったなと思う。当時、日本でもベーグルが流行っていたのか(記憶は曖昧だが)、某コーヒーのチェーン店でもサーモンベーグルを扱っていて(スーモークサーモン、クリームチーズ、オニオンスライス、ケーパー入りのちゃんとしたベーグルサンド)、昼休憩によく食べに行っていた。今、サーモンベーグルを提供しているところが少なくて残念だ。サーモンのメニューを見かけると試してみたくなる性。古町の「FENNEL」でスモークサーモンのブルスケッタが期間限定で登場という情報を入手し、昼休憩に食べに行った。具沢山でケーパーの塩気もちゃんと効いていて美味しかった。夏限定ではなく通年メニューにならないかしら。
岩室までライド!
自転車ライフを楽しむようになってから、お盆の時期は西区の赤塚にあるお墓参りを兼ねて弥彦方面までライドに出かけている。今年は弥彦の手前、西蒲区岩室までライドに行くことにした。目的は「NEFARA」でスリランカカレーを食すこと。自宅から岩室まで片道約22㎞。五泉に比べれば距離だけを見ると楽勝だと思ってしまうだろう。しかし実際は岩室ライドの方が過酷だ。まず弥彦・岩室方面はサイクリングロードがなく、自転車専用レーンも設けられていない上に休憩スポットも少ない。狭い道路に出会すと混雑時は特に車が私を追い越すことができないため渋滞するのではないか等と気を遣ってしまい、精神的に疲れる。ゆったりと自分のペースで走ることができる五泉ライドの方がまだ増しだ。気温30度を超える炎天下の中の岩室ライドだが、悪いことばかりではなく、楽しい気分にさせてくれることもあった。辺り一面が田んぼの道を走っている時は黄金色に色づいた稲穂の香りや景色を楽しんだ。また、いちじく畑を通り過ぎる時は芳醇ないちじくの香りに癒された。汗だくだくで辿り着いたNEFARA。まずはノンアルコールビールとノンベジタブルのミールス、そして食後にアイスチャイを頼む。ビールが運ばれてくるや否や、ビールを一気に喉へ流し込む。アルコールは入ってないけれど旨い。ミールスはどれも優しい味わいで美味しかった。何年か前、スリランカカレーを食べたことがなくて、新潟でもまだスリランカカレーを食べさせてくれる店がなかった頃、雑誌“dancyu”にスリランカカレーの作り方が載っていて自分で作ったことがあった。NEFARA で食べたカレーは私が初めてつくったスリランカカレーと同じ味がして嬉しかった。スリランカカレーの正解が知りたかったというと大袈裟かもしれないけれど、やっぱり自分がつくったカレーが本場のカレーと同じ味にできたかはずっと気になっていた。またNEFARAに来たいと思った。またNEFARAへミールスを食べに行くには、交通量が少なく、のんびり走れるルートを早く見つけなければなと食後のアイスチャイを飲みながらGoogleマップとにらめっこしていた。
ラブ♡モモ
南区にある「阿部農園」のモモを幸運にもお取り寄せすることができた。お盆の時期ということもあり、半分は来客用に、半分はジャム用にした。瑞々しくて甘みと香りのバランスが良い美味しいモモだった。
贅沢にも阿部農園のモモでジャムをつくれる幸せ♡モモの美味しさをギュッと閉じ込められたと思う。
8月9日に水島町にある「dAb COFFEE STORE」で開催されたGOOD SHOT COFFEE Presents『TOYA MEG EXHIBITION』のオープニングパーティーに行った。TOYA MEGさんの作品は色づかいや描かれるキャラクターがかわいくて見ているだけで元気が出てくる。沼垂テラスにある「mountain△grocery」のyoyo.さんがTOYA MEGさんの作品にピッタリな3種(3色)のピタサンドと阿部農園のモモをつかった冷製スープ、ワインを提供。モモのスープ、バジルが良いアクセントになって、爽やかでとても美味しかった。
◼︎dAb COFFEE STOREについてはVOLUME 01・06の「COFFEE AND MUSIC」とVOLUME 02の「わたしのSmile Food。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
◼︎mountain△groceryについてはVOLUME 04の「わたしのSmile Food。」およびcontents
から記事をご覧いただけます。
古町にある「Sugar COAT」を訪れた時に今年最後になるかもしれないと思い、モモのアイスティーとモモのパブロバを頼んだ。夕ご飯の前だったのに誘惑に抗えず食欲の方が優ってしまった。フレッシュなモモを使ったアイスティーとパブロバが仕事の疲れを癒してくれたから良しとする。
◼︎Sugar COATについてはVOLUME 02の「わたしのSmile Food。」およびcontetnsから記事をご覧いただけます。
ハウス♡ミュージック
水島町にあるdAb COFFEE STOREで8月19日から8月31日まで開催されたToshinori Muto exhibition『So many Turntables』を見に行ってきた。ターンテーブルとレコードというシンプルな構成で、どれもパッと見た感じが似ているため、プリントしたイラストに文字を書いているのかと思ってしまうが、一点一点手描き。微妙に線の感じが違うから面白い。Mutoさんが敬愛するG.M氏もターンテーブルを描いたことがあるのだが、MutoさんのイラストにはG.M氏とは似ているようで似ていない、Mutoさんらしさ現れていた。レコードにMutoさんの思い入れのある人たちの名前が書いてある。Mutoさんと時を同じくしてハウスに夢中になった私は、うんうん、わかるわかる、良いよね〜 と心の中で呟きながら眺めていた。私が気になったのは、青山のCAYで生演奏を聴いたことがあるJephte Guillaume、新潟に何度も来てくれたTheo Parrish(9月に来日!)、DJ NORI、BODY&SOULの面々。最終的に選んだのは、DJプレイが今でも記憶に残っているDANNY KRIVITの作品。そしてKIMIさんと目黒さんによるMIXテープも一緒に手に入れた。ハウスといってもフロア向けミックスではなく、あくまでもコーヒーブレイクにピッタリな選曲&ミックスになっている。ハウス好きにはたまらない企画だったと思う。
Mutoさんの作品をさっそくハウスで飾ってみた。
A面がKIMIさん、B面がblackeye(目黒)さんによるMIXテープ。フロアでDJが交代する時のように自然にA面からB面へ移行しているあたりもベテランのお二人の成せる技?
Mutoさんの奥様アンリさんによる作品を入れる袋もかわいい♡淡いピンク色の糸でミシン縫いされているの♡
◼︎Toshinori MutoさんについてはVOLUME 06の「カルチャーあ」およびcontentsで記事をご覧いただけます。
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