01. COFFEE AND MUSIC

Vivement dimanche!  

日曜日が待ち遠しい!

Riot on an Empty Street  /  Kings of Convenience

 

 新潟駅と万代の中間に位置し、喧騒から離れた静かな場所にdAb COFFEE STOREがある。オープンしてからまだ半年位だが、もう何年も経っているような気がするのは何故だろう。美味しいコーヒーと焼き菓子を求めて足繁く通っているからだろうか。店内に入ると店主の小林さんと海渕さんが笑顔で迎えてくれる。いつもだったら、気に入ったものばかり注文して、他のものには目もくれない私だが、dAbさん(愛情込めて、こう呼ばせて頂きます!)では、今日はどれにしようかなとあれこれ迷うから、あら不思議。

 dAbさんでは、いつも入口から2番目か3番目の席に座る。奥にあるBOX席は家族連れや若者グループに譲ろうではないか。入口に一番近い席は、何だか恥ずかしい(誰も見ていないって!)。実は2番目や3番目の席は、正面の大きな窓から差し込む柔らかな光を眺めるには丁度良い距離で好きなのだ。

 コーヒーを頂きながら本を読んでいると、小林さんや海渕さんが楽しそうに次々にやって来るお客様と挨拶を交わす声が聞こえてくる。このやり取りが心地良いサウンドに聞こえるから、あら不思議。再び本に目をやるが、今度は店内に流れる音楽に、この曲好きかもと反応してしまう。dAbさんで流れる曲は、ほとんど知らない曲だ。

「店内でかける音楽は、お客さまや天候などにぴったりのアルバムを選んでいます。お客さまに今かかっている曲を教えて下さいと聞かれると嬉しいですね」。

それならば私も教えて下さい。初夏の日曜日の朝にお薦めのアルバムとコーヒーを。

「ノルウェーのKings of Convenienceというアコースティック デュオのRiot on an Empty Streetというアルバムはお薦めです。朝はゆっくりとした曲が聴きたいですし、晴れた日の気持ちの良い朝にぴったりだと思います。コーヒーはスッキリしたエチオピアかコロンビアの浅めのアイスコーヒーが合うと思います」。

そう言うと、小林さんはレコードに針を落として聴かせてくれた。思わず「うわぁ」と微笑んでしまった。曲が流れた瞬間、初夏の爽やかな日曜日の朝を感じたから。もちろんアルバムは買うつもりだけど、お店で聴きたいな。バター香るスコーンとともにスッキリとしたコーヒーをいただく日曜日の朝。あぁ、想像しただけで日曜日が待ち遠しい!

dAb COFFEE STORE

新潟県新潟市中央区水島町3−23 ☎︎025~369–5180  (営)8時〜18時(土・日・祝日9時〜)

(休)月曜日


text ・photo:Miyako Shimizu


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