02. わたしのSmile Food。

皆さんは、何を食べている時が幸せですか?

人には良い時だって、冴えない時だってある。

どんな時も、これを食べれば笑顔がこぼれ、それだけでハッピーになる!

そんなSmile Foodをわたくし、編集者シミズが紹介いたします。

私のとっておき。

それは「焼き菓子」。

喫茶店でひと休みなんて時にコーヒーや紅茶だけを注文して終わり、なんてことはほとんどありません。

必ず甘いお菓子を注文します。

甘いお菓子を食べたいがために、飲み物はいつもコーヒーだったらプラック、紅茶だったらストレート。

焼き菓子の好きなところは、飾らないシンプルさ。

そして、チャーミングなところ。

見て、にっこり。食べて、にっこり。最後には、ほっこり。

そんなお菓子が多いのです。

いつもお店で注文する時はそんなに迷わないのに、私のとっておきを選ぶ時は、

なんて私は優柔不断なんだろうと思うくらい悩みに悩みました。

あれも美味しい、これも美味しい、どれもオススメしたい!

そんなお菓子たちの中から選ばれたのは、飽きずに食べ続けてしまうものばかり。

今回はあえて大好きなスコーンを選出から外しています。

だって各店舗スコーンだらけになってしまうかもしれないんですもの。


01. Sugar COAT シュガー コート

02. cafe' dandelion のおやつ工房 カフェ ダンデライオン ノオヤツコウボウ

03. スズキ食堂車 スズキショクドウシャ

04. pursweets and ピュアスイーツ アンド

05. dAb COFFEE STORE ダブ コーヒー ストア



01. Sugar COAT シュガー コート

ティータイムはメレンゲなきもち。

わたしのとっておきは[アールグレイ メレンゲ]

紅茶の専門店が作る紅茶を使ったお菓子はやっぱり絶品。メレンゲを口に入れると広がるアールグレイの香味。アールグレイの香りだけでなく、味もしっかりと感じられるところがポイントです!

「メレンゲは人気ですね。メレンゲを作る時、普通は卵白の2倍の砂糖を使うけれど、砂糖を減らして作るから柔らかさがでています。そこがみんな好きなのかしら」(大野さん


 古町にある紅茶の専門店「Sugar COAT」。一歩店内に足を踏み入れると、ヨーロッパの田舎の一軒家いるような雰囲気のお店だ。

 私が初めてSugar COATを訪れたのは25年くらい前。いつも2階の窓際席に座り、窓からの柔らかな日差しに照らされたアンティークのガラスの小瓶を眺めるのが好きだった。喧騒を忘れさせてくれる静かな空間で、ポットに入ったたっぷりの紅茶と焼き菓子をゆっくりと味わう。それが私にとって、とても至福な時間。

 Sugar COATは12月12日で25周年を迎えた。「昔はのんびりやっていたんだけれど、おかげさまで今は忙しくて。若いお客様も沢山来てくれ、可愛いと言って喜んでくれています。紅茶を美味しいと気に入ってくれたお客様の再来店もあり、嬉しいですね」そう語ってくれたのは店主の大野さん。Sugar COATを訪れると毎回頼むのが、お菓子の盛り合わせ。色々な種類を食べてみたい欲張りな私にとって嬉しい。どれも素朴で優しい味わい。飽きのこない、ずっと食べ続けていたいと思えるお菓子だ。「Sugar COATは凝ったお菓子や変わったお菓子はなくて、家庭で誰でも作れるものばかりを作っているんですよ」と大野さん。Sugar COATにはメニュー表がない。以前は茶葉の種類が簡単に記載されてあるだけのメニュー表があった。今はお店に入ると席に着く前にカウンターで注文するスタイルをとっている。「紅茶は私が好きな茶葉を集めて置いてるのですが、種類が多いためメニューに細かく書かず、好みを聞いてお出ししていました。その後、忙しくなった為、今のスタイルになっていったんです。香りは人によって好みや印象が違うので、今のスタイルになってからは直接茶葉の香りを確認していただけるようになり、紅茶を気に入ってくださったお客様の再来店が増えたと思います」。 

 大野さんが紅茶を好きになったきっかけはイギリスでの暮らしだそう。「イギリスで1年8ヶ月くらい暮らしていた時に得たものが今のお店に繋がっていると思います。お店の雰囲気はどこかの真似ではなく、自分が見てきたもの、好きになったものを集めてこうなりました。昔からお店は自分のためにやっています。自分が楽しいのが一番。だからここまで続けてこられたと思います」。

 今後について伺った所、「現状維持で今のように楽しく過ごしていきたいですね。今、若いお客様が沢山来てくれるけれど、派遣や契約社員とかでなかなか正社員になれない大変な時代に生まれたと思っています。そんな若いお客様に少しでもお返ししていきたいですね」と語ってくれた大野さん。店名を考えてくれたのは大野さんの友人。物件の紹介や内装、紅茶について教えてくれたのは行きつけの店主。クッキーの袋詰めなどの手伝いや11月に発売したばかりの紅茶缶も周りの人が動いてくれて実現できたそう。Sugar COATが今こうして多くの人に支持されているのは、紅茶やお菓子の美味しさだけではなく、25年かけて作り上げてきた空間や大野さんの人柄によるところも大きいからだろう。

お店で人気No.1は[お菓子の盛り合わせ]

お菓子の盛り合わせは、オープン当初からあるメニューです。私が好きなものを一つに絞れなかったから始めました。やはりみなさん、お菓子の盛り合わせを頼みますね。

お店で人気の紅茶は[ル・パレデテのアールグレイ フルールブルー]

矢車菊の花びらを加えた香り高いアールグレイ。日本に代理店がなかった頃、フランスへ買い付けに行ってまいした。フランスでは茶葉を買う時に缶を持って行き、缶に茶葉を入れてもらうんですよ。

大野さんのオススメは[紅茶缶]

今年の11月から販売を始めた紅茶缶。紅茶の種類はモンターニュブルー、アールグレイ フルールブルー、チャイ、ウバの4種類。缶のデザインをしてくださった方は刺繍作家の近藤美可子さん。購入した缶を次回お持ちいただければ茶葉を割引きいたします。

Sugar COAT

新潟市中央区西堀通3-802-3 ☎︎025-223-9239 11:00-18:00 不定休



02.cafe’ dandelion のおやつ工房 

カフェ ダンデライオン ノオヤツコウボウ

好きよ、こうばしい、おかし。

わたしのとっておきは[香ばしおからクッキー]

cafe’ dandelionには他にも美味しいお菓子が沢山あるけれど、飽きずに毎日でも食べたくなるお菓子といえば、香ばしおからクッキー。サクサク、ホロホロ、名前のとおり香ばしい。優しい甘さの中に、ほんのり感じる塩味。いつもブラックコーヒーやストレートティーばかり飲んでいるわたしだけれど、このクッキーの時はカフェオレかミルクティーと一緒に食べるのが好き。


 息子と上古町を散策する時に「cafe’ dandelionのおやつ工房」に立ち寄り、焼き菓子を買って、白山神社やりゅーとぴあで休憩することがある。いつも冷蔵ショーケースの中のクレープが気になるのだが、焼き菓子好きのわたしは隣の棚に並ぶ焼き菓子ばかりを選んでしまう。ガレット風やりんごとクルミのシナモンケーキが好きでよく買うが、ある時、香ばしおからクッキーに目が止まり買ってみた。見た目に派手さはないが、純粋に美味しいと感じた。そして食べだしたら止まらなかった。息子と一緒にあっという間に完食。「香ばしおからクッキーは卵と乳製品を使わず、小さいお子さまでも食べていただけるものをと思い作りました。マクロビ的なお菓子を尋ねられることがありますが、そこにこだわってはいないので卵や乳製品を使ったお菓子も作っています。小さいお子さまからご年配の方まで食べやすいメニュー、味、手に取りやすい価格を大切にしています」と語るのは店主の谷内田さん。

 店名のダンデライオンには、コンクリートの中でも力強く根をはるタンポポ(ダンデライオン)のようなお店にしたいとの想いが込められているそうだ。いつも息子はcafe’ dandelionの前を通ると、おやつ工房の隣のスニーカーのお店が気になるらしく「このお店はどこから入るの?」と聞いてくる。「どこから入るんだろうね、以前はこのお店はカフェだったんだよ。」と答える私。そんな私に谷内田さんは「スニーカーのお店は買取専門なので入口はないんです。以前はカフェをやっていましたが、妻の妊娠、出産に伴い、子育てをしながら夫婦で働ける環境を作りたいと考えてテイクアウト専門のお店にしました」と教えてくた。 

 cafe’ dandelionには本当に幅広いお客さまがお菓子を買いに訪れる。「これからも変わらず、街で愛されるお店でいたいですね」と谷内田さんは頼もしく語ってくれた。

お店で人気No.1は[特性なめらかプリン]

やっぱりプリンは人気ですね。小さなお子さまからご年配の方まで、みなさん買って行かれます。プリンのベースに豆乳を使用しています。豆乳ならではの独特でなめらかな食感と、クセのないどこか懐かしい味わいをお楽しみください。

谷内田さんのオススメは[ベイクドチーズケーキ]

生地の約70%に上質なクリームチーズを使用しています。厚みを持って焼き上げることにより濃厚な味わいが人気のスイーツです。土日祝日限定ですが、ご注文いただければ平日でもご用意できますので問い合わせください。

cafe’ dandelionのおやつ工房

新潟市中央区古町通3-655-1 ☎︎025-225-9222 11:30-18:00 木曜日定休(不定休あり)



03.スズキ食堂車 スズキショクドウシャ

ビスコッティで ビッグ スマイル。

わたしのとっておきは[ビスコッティ]

ゴロッとしたアーモンドやチョコに遭遇した時の喜びたるや。ザクザクとそのまま食べても美味しいが、コーヒーに浸して食べるのも好き。甘さの感じ方が変わります。

「小麦の中の方まで火を通して作るようにしています。中までしっかり焼き上げて香ばしさを出しているんですよ」(幹子さん)


 新潟市役所方面から学校町通へ入る入口に、赤い日差し除けが目印の小さなお菓子屋さん「スズキ食堂車」がある。お隣はスズキ家の茶ノ間。店名から察する通り、スズキ食堂車はスズキ家の茶ノ間の奥様である幹子さんが営む焼き菓子を中心としたお店だ。

 ショーウィンドウにはシンプルで飾らないお菓子が沢山並んでいて、どれも美味しそう。何を食べようかと目移りしてしまう。注文は小さな窓越しで行う。幹子さんが「いらっしゃいませ」とひょっこり窓から顔を出してくれる。このやり取りが、なんだか心地いい。「スズキ食堂車の始まりは、開放的な空気のもと、美味しいものをあじわってリフレッシュできるよう、「そんな場所」を目掛けて出動できる車での販売からスタートしました。その後、厨房ができたタイミングと家族が増えたタイミングが重なり、店舗でも販売できるように厨房に小窓をつけた売店スタイルのお店ができました」と語ってくれた幹子さん。

 スズキ食堂車のお菓子は素朴で滋味深さがあり、食べると大地のような豊かな気持ちになる。「お菓子は甘みを抑えて素材の美味しさがいきるように作っています。生地の中までしっかり火を通し、焼き色をつけて作っているので、食感や香ばしさが出ていると思います」。

 スズキ食堂車はサンドウィッチも美味しい。全粒粉入りの細いパンに具がサンドされているのだが、パンや具の美味しさはもちろん、美味しさをいかす具の大きさや量が絶妙だ。「パンは自家製です。お店を始める前は、東京でお菓子屋さんやパン屋さんのサンドウィッチルームなどで働いていました。今のお菓子やサンドウィッチはその時に得たものがベースになっています。毎週金曜日と土曜日には、サンドイッチによく合う野菜のスープも並びます」。実は幹子さん、栄養士の資格もあり、メニューを考える時は自然に栄養のことも考えてしまうのだそう。

 幹子さんにお話を伺っている時に可愛らしい男の子2人がお店に入ってきた。幹子さんのお子さんだ。ニコニコ笑顔で元気が良い。「仕事も育児も両方を楽しみながら続けていきたいですね」と笑顔の幹子さん。そんな気負わず、自然体な幹子さんが作るお菓子を求めて、また通いたくなるのだ。

お店で人気No.1は[ふうろうクッキー]

かわいい形と薄焼きでパリパリした食感が食べやすくて人気のようです。このかわいい目はストローで穴を開けて作っているんですよ。お子さんやプレゼント用に買って行かれる方が多いですね。

幹子さんのオススメは[マドレーヌ]

基本的な材料である卵、粉、砂糖、バターだけで作っています。ベーキングパウダーは入れていません。その為、卵をしっかりと泡だてて、高温で焼き上げて膨らませています。だからおへそができるのです。シンプルで素材の美味しさを感じるマドレーヌを是非食べていただきたいですね。

スズキ食堂車

新潟市中央区学校町通2-5299-3 10:00-18:00 日・月曜日定休

金・土曜日:スープ/サンドウィッチ/おやつ 

それ以外の日:焼き菓子/コーヒー



04.pursweets and ピュアスイーツ アンド

ほっこり、にっこり、りんごのマフィン。

わたしのとっておきは[グルテンフリー アップルシナモンマフィン]

フレッシュなりんごの甘酸っぱさと食感、ほんのり効いたシナモンがアクセントのウソのない美味しさ。同じくりんごを使ったキャラメリゼアップルも好き。

「果物は農薬を使わないと育てるのが難しいと言われているのですが、お店で使用しているりんごを作っている長野の農家さんでは農薬を極力控え、土に竹を細かく粉砕したものをまいている為、微生物が発酵して土はフカフカ。農園は清々しく、りんごも気持ち良さそうにのびのびしているようでした。酸味はそんなに強くありませんが味がすごく濃いんですよ」(加藤さん)


 鍛冶小路の寺裏通近くに赤い看板が目印の可愛らしい焼き菓子店「pursweets and」がある。姉妹で営んでいるお店だ。店内に入って正面の棚に並ぶ美味しそうなマフィンやクッキーたち。これらは全てヴィーガンのお菓子。植物性の素材だけで作られており、乳製品や卵、白砂糖は使用していない。使用する素材もできるだけオーガニックのものを選んで丁寧に作られている。

 私が初めて食べたヴィーガンのお菓子はpursweets andのもの。素材の味がしっかり感じられ、植物性の素材だけで作られていると言われなければわからない程、美味しくて満足感があった。「グルテンフリーのマフィンは米粉がベースの為、味が淡白にならないようにアーモンドプードルをたっぷり入れたり、甘味料は2種類以上入れるなどして味に深みを出しているんですよ。また、季節の果物を使うことを大切にしています。旬の美味しいをお届けしたいと思っています」。

 素材にこだわるきっかけは「母が昔から添加物の入らないものや有機野菜を選んでくれていました。大人になり体感として良いものだとわかってきて、身体が美味しいと感じられるものを食べていきたいと思うようになったのです」と語ってくれた店主の加藤さん。続けて加藤さんは店名pursweets andに込めた想いも語ってくれた。「小さい頃は母が作ってくれたお菓子を食べることが日常でした。その後、母と妹と3人でお菓子を作って食べることが日常になりました。クッキーを焼き上げる時にオーブンを開ける瞬間のワクワク感が今でも心に残っています。そんなピュアな気持ちと、使用している素材の多くが無添加・無農薬なので素材のピュアからpursweets andにしました」。

 加藤さん姉妹は高校生の時、県外の学校に通っていたそう。「高校の寮では毎週末お菓子作りをしていました。お菓子を作る度に、皆が美味しいと言って喜んでくれるのです。食べて美味しいと言ってくれる人がいるから作りたいと思えるのだと気づきました」。

 pursweets andのコンセプトの一つ“誰が食べてもおいしいものを”。「私達のお菓子はアレルギーの人だけでなく、そうでない人にとっても選択肢の一つであれたらと願っています。皆でおいしいものを囲む時間を大切にしてもらえたら嬉しいです。これからも素材にこだわり続け、また、お客様に生産者の想いを伝えることをやっていきたいですね。農家さんと私達とお客様がダイレクトに繋がることができたら良いなと思っています」と加藤さんは笑顔で語ってくれた。

お店で人気No.1は[米粉バナナマフィン]

本当に人気なんですよ。初めての方も、イベントなどで試食を出すと美味しいと言って買ってくださる方が多いです。バナナ好きじゃない人にも、ここのマフィンは好きと言ってくださる方が多くて嬉しいですね。

加藤さんのオススメは[ブラウンシュガー&ナッツスコーン]

素材の味がダイレクトに伝わってくるスコーンを是非食べていただきたいです。ブラウンシュガーとオーガニックのくるみをクルクル巻いて焼き上げたスコーンは他所では見かけない形。やみつきになる美味しさです。

pursweets and

新潟市中央区西堀通3-258-37 ☎︎070-3122-7328

11:00-18:00(日・祝日11:00-17:00)火曜日定休(不定休あり)



05.dAb COFFEE STORE ダブ コーヒー ストア

わたくし的コーヒーの友。

わたしのとっておきは[季節のタルト]※取材時は「洋ナシ&カシスタルト」

お店に来る度に季節のタルトをチェック。週末に訪れると完売していることもあり、ショーケースに並んでいたら注文必須。サクサクのタルト生地はもちろん、食材の組み合わせも密かな楽しみ。

ちなみに お店で人気のコーヒーは[ブラジル]

酸味や苦味が程よく、バランスのとれた味。何を飲むか迷った時の救世主。


 水島町にdAb COFFEE STOREがオープンしてから12月で1周年。「dAb COFFEE STOREの“dAb”は、音楽のDUBの『元々あるモノから手を加えて新しいモノを作る』と言う意味からきており、新潟の街に新しいモノ、良い流れみたいなのを作っていきたいと思ってdAb COFFEE STOREという店名にしました」そう語るのは、店主の小林さん。コーヒーストアが暮らす人のハブとなるように、コーヒー一杯で人が繋がっていくような空間づくりを大切にしている。「コーヒーや焼き菓子が美味しいのは当然としてありますが、大切にしているのは人。気軽にコーヒーを飲みに来ていただけたら嬉しいですね」と小林さん。 

 dAb COFFEE STOREはコーヒーだけでなく、焼き菓子も美味しい。私はいつもコーヒーと焼き菓子をセットで頼む。焼き菓子を作っているのは海渕さん。海渕さんが作る焼き菓子は、焼き加減が絶妙だ。だから一口噛んだ時の、ザクッ、カリッ、もっちり、しっとり、などといった食感が、私の脳へ美味しい信号を発信する。「焼き菓子は、どこかの学校に入って学んだとか、どこかのお店で修行したとか、そういう経験はありません。タルトだけは、都内のお菓子屋さんで学びました。お菓子は小さくて上品なものよりも、アメリカンな大きくて飾らない感じのものが好きです。お菓子を作る時は美味しさを大事にしているので、バターも使いますし、材料を控えることもしません。だけど甘いものがそんなに得意ではないので、甘さは抑えてあります」と海渕さん。

 さぞや、お二人は休日にコーヒー屋さんやお菓子屋さん巡りをしているのかと思いきや、休日にあまりコーヒー屋さんやお菓子屋さん巡りはしないという。「コーヒー屋さんやお菓子屋さんを巡るってことは昔に比べたらしなくなりましたけど、もちろんコーヒーが飲みたくなったら知り合いのコーヒー屋さんにも、お菓子屋さんにも行きますよ。そこには美味しいってことが前提にありますけどね」と小林さんと海渕さん。美味しいものを食べて美味しいものを知っているから、小林さんの淹れるコーヒーは美味しく、海渕さんが作る焼き菓子は美味しいのだろう。

お店で人気No.1は[バナナブレッド]

バナナブレッドは、以前働いていたパドラーズコーヒーでオープンした時からあった商品なのですが、オープンした時からみなさん、バナナブレッドをよく買って行かれ、お店の人気No.1でした。お店を始めてバナナブレッドは定番としてほぼ毎日出しているんですが、やはりうちでもバナナブレッドは人気がありますね。

海渕さんのオススメは[カヌレ]

米国のポートランドに3ヶ月いたことがあり、その時に通っていたクーリエコーヒーで食べたカヌレが美味しくて、カヌレをお店で出したいと思っていました。やっとお店に出せるカヌレができたので、みなさんに食べていただきたいですね。お店のカヌレはクーリエコーヒーの再現ではなく、自分んで美味しいと思った独自のカヌレになっています。

dAb COFFEE STORE

新潟市中央区水島町3−23 8:00-18:00(土・日・祝日9:00-18:00)月曜日定休


全てtext・photo:Miyako Shimizu

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