ステキな誤解。

改めて申し上げますが、「今日のハニー」はVOLUME 03のプロセスや考えを報告するためのものではないんですよ。文章上達のために始めました。2回目にあたる今回も何回も書き直ししました。ひとに読んでもらう文章を書くことはなんと難しいことかと痛感しています。

そんな文章を書くことが苦手な私が、今から最も苦手な音楽のことを書こうとしています。これから夢に向かって羽ばたこうとしている人がいるからです。

前回(「ハマっ子は海が好き。」)の続きになりますが、dAb COFFEE STOREで開催していたTARO KOYAMAさんの写真展に行った時に、翌日にレセプションパーティーでMaxiさんのスペシャルライブがあると教えてもらいました。Maxiさんはとにかく歌声がすばらしいそうです。音楽の知識も豊富で、英語もネイティブな発音。Bar Hallelujahのジュンジさんが見出した逸材だと言うのです。そんなふうに言われたら行くしかありません。どんな歌声か聴いてみたくなってしまいました。

翌日、再びdAb COFFEE STOREを訪れた私は、ステージにほど近い位置でライブが始まるのを待っていました。ライブ開始時間。ステージに現れたMaxiさんはボブヘアーにキャップを被り、メガネをかけた可愛らしい方でした。ライブはアコースティックギター一本の弾き語りスタイル。フロントに小さくて可愛らしいお客さまがいたこともあり、終始和やかなライブでした。Maxiさんの歌声は透明感があり、会場をやさしく包み込むような暖かさがありました。オリジナル曲も歌ってくれました。素人の私が言ってもうまく伝わらないと思いますが、メロディへの歌詞ののせ方が、例えるならば宇多田ヒカルさんの”Automatic”的だと思いました。日本語で歌っているのに洋楽を聴いているような感じと言いますか。アンコールのラストの曲は”hallelujah”でした。ギターの弾き方もジュンジさんの好きなジェフ・バックリィのバージョン。Maxiさんの人前で披露するきっかけを作ってくれたジュンジさんへの感謝の気持ちが伝わる一曲でした。

ライブの中盤でボビー・マクファーリンの”Don't Worry Be Happy”をやった時はみんなで合唱となりました。 Maxiさんが歌う”Don't Worry Be Happy”は朗らかな気分にさせてくれます。ライブの時は楽しいとしか感じなかったのですが、陽気なリズムと”Don't Worry Be Happy”というフレーズが、時間が経つにつれて私のカラダの中へじんわりと浸透してきて、いつしか私は前向きな気持ちになっていました。そして、その時はまだこういうのを「音楽のちから」というのではないかと思っていました。

2月2日の朝日新聞の朝刊で、坂本龍一さんが、災害時などによく叫ばれる「音楽の力」について恥ずべき言葉、音楽を社会利用、政治利用するべきでないと語っている記事が掲載されていました。その中で、音楽の感動というのは「基本的には個人個人の誤解」だとも語っていました。”個人個人の誤解”という言葉に納得です。とても感動したり癒されたりした曲を別の日に聴いてみたら、そうでもなかったということが私にもあるからです。

私が”Don't Worry Be Happy”で前向きな気持ちになったのは、今の私の心情が欲していたからかもしれません。私の誤解。でも、この誤解はステキな誤解だと思います。そしてステキな誤解をもたらしてくれたMaxiさんには感謝の気持ちとともに、さらに夢に向かって羽ばたいて行って欲しいと思っています(BLUE BIRDなだけに。。。)。

※ライブの写真を撮っていなかったため、上の写真は話の内容とは関係ない写真を掲載しています。古町にある気になっていたお店の写真です。久しぶりに訪れたら閉店していました。。。




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