不完全だからおもしろい。
私は、どうやら自分のことを書こうとすると文章が暗くなるようです。前回の「思考も旅の途上。」も暗い感じがしました。ひとのことは前向きなことが書けるのに、自分のこととなると暗くなってしまいます。毎回、自分のことについて明るくポジティブなことが書ける人が羨ましいです。
3月からジョギングを始めることにしました。私は運動を全くしません。山ガールブームが落ち着いた頃に登山を始めたこともありました。なぜ山ガールブームが落ち着いた頃に登山を始めたかというと、ブームに乗りたくないというあまのじゃくな考えがあったからです。五頭山を登った時のことは忘れられません。登り終えた達成感よりも、登頂した時の気持ちよさよりも、下山し、もうすぐで駐車場というところまで来た時に野生のサルの群れに遭遇した時のことの方が強く記憶に残っています。動揺がすごかったからです。野生のサルはとても大きくて怖かったです。サルは2・30頭くらいいました。群れでいると迫力が増します。温泉に浸かって顔を赤らめているサルだけが野生のサルではないのです。サルの群れに遭遇した時にどうしたら良いか迷いました。横になって死んだふりをしたら良いのか真剣に悩みました。でも死んだふりはクマに遭遇した時の対処法ではないか、サルに通じるのだろうかといろいろ考えました。いざとなると何もできなくなるものですね。アタフタしていたら後方から登山客が下山して来たので、その方たちに紛れて下山することができました。それからは登山に出かけようとすると雨が降ったりして、次第に登山から遠のいてしまいました。
一度ジムに通ったこともありましたが、長続きしませんでした。家から1分くらいの距離にスポーツセンターがあるので、数年前まではスポーツセンター内のジムに通っていました。一週間に一回通っていた時もありましたが、今では半年に一回通うくらいで、通う回数もめっきり減ってしまいました。私は決して運動が苦手ではないと思います。運動しなくなったきっかけは、数年前に身体をこれ以上固くしないようにしようと始めたストレッチでした。運動を始める前に怪我をしないために行われる、あのストレッチです。ストレッチで筋違いをしてしまい、歩くことが困難になるくらいの痛みを経験しました。筋違いではなく肉離れではないかと思ったほど痛かったのです。それ以来、ストレッチをするとまた筋違いになってしまうのではないかとの恐怖心から、いまはストレッチさえ行っていません。
そんな私がなぜジョギングを始めることにしたのか。それは、ただでスポーツウエアを手に入れたからです。はい、浅はかな動機です。
実は私の運動着は、いまだにチャンピオンのグレーのスエットパンツにヘインズのTシャツです。映画「ロッキー」のスタローンのように足元はコンバースにしようと思いましたが、コンバースで走ると疲れるので、学生の頃に学校指定で買わされたアシックスの赤地に白いラインのシューズを履いて運動しています。スエットパンツは重い上に危険です。汗をかくとお尻回りに汗染みができてしまうので、バイクをした後にランニングマシーンを利用してはいけません。いまの時代、みなさん軽くて速乾性のある機能的なウエアを着て運動しています。とても快適そうでいいなと思っていました。スポーツウエアを手に入れたのならば、足元も新しいシューズで走りたくなります。ランニングシューズは東京オリンピックで使用を禁止されたハイテクシューズにしようかと思いましたが、ローテクなデザインのシューズにしました。もしジョギングが続かなかったとしてもタウンユースで使えるだろうとの考えからです。早くも続かないと思っているのかとつっこみを入れられそうですが、続く自信はありません。続けばいいなくらいの軽い気持ちでいます。
人はどうして、何度も失敗するのにまた挑戦したくなるのでしょう。運動だけではありません。ダイエットだってそうです。私はやったことはありませんが、りんごダイエットとか炭水化物抜きダイエット、グリーンスムージーダイエットなど流行りました。健康でいたい、美しくいたい、教養を身につけたいなど、何かしら願望を持っています。そして、その願望を達成させるために様々な方法を編み出し続けています。人はなんと面白い生き物なのでしょう。
とりあえず、私はゆっくりでもいいから長く走れるようにがんばろうと思っています。まずは桜が咲く頃まで続けられることを目標にしたいです。きれいな桜の並木道を走りたいです。2ヶ月もないじゃないかとつっこまないでくださいね。自宅から桜並木のある関屋分水まで約6㎞、往復で約12㎞。果たして2ヶ月弱の期間で約12㎞も走れるようになっているでしょうか。。。頑張れ、私。
今回はあえて自分のパッとしない運動史を告白しました。最初の文章を読んで、くだらないと思った方もいるかもしれませんが、「あー、わかるよ」だったり「へー、そうなんだ」と思ってくださった方、ありがとうございます。日本をはじめ世界中で様々な問題を抱えていますが、新型コロナウイルスの発生でさらに世界情勢は混迷しています。そんな中でも、笑える余裕、ユーモアを持てることは大切ですね。ネット上で、読んでいて気持ちのいい話や感動する話、素晴らしい活動をされている方の素晴らしい体験談を目にします。私もそのような話を読むのは好きです。やはり読んでいて気持ちが良いですし、ためになります。しかし、私は「〆切本」のように、〆切を守れない言い訳を繰り出す文豪の意外な一面が垣間見られる文章も好きです。中には完璧な人もいるかもしれませんが、完璧に思える人にもどこか愛しい欠点があるはずです。良いことばかりでなく、ダメなところも含めた私らしい文章が書けたら良いなと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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