Hello,Willow!

先週から始めたジョギング。初回は7.2㎞、今回は9㎞。1ヶ月で12㎞走れるようになることを目標に、完走することだけを考えてゆっくり走りました。初回の先週は、長い間運動をしてこなかった為、走っている時に関節が外れそうな違和感を感じたのですが、今回は少し筋肉がついたようで、何も違和感なく走ることができました。走っている時は好きな音楽を聴いています。ボブ・マーリーの「Three Little Birds」がかかった時に、本物の鳥のさえずりが聞こえてきたんですよ。この偶然がなんだか嬉しくて、走っていて楽しい気分になりました。

しかし困ったことに、ジョギングした後は眠くなってしまい、何もしたくなくなってしまいます。天気がよかったので、ポカポカ陽気がよけいに眠気を誘うのでしょうか。そんな訳でジョギングした後はゆっくりと休んでから、発酵野菜づくりやお菓子づくりなど、好きなことをして過ごしていました。

いま新潟についての本を読んでいます。新潟の歴史については、親や親戚から昔の新潟のまちについて話を聞いたり、新潟市歴史博物館へ行った時に知り得た知識しかありませんでした。新潟出身の歴史的有名人も少なく、また、私の興味をひく歴史的建造物も少なく、あまり新潟の歴史について興味がありませんでした。

そんな私がなぜ新潟の歴史に興味を持ったかというと、新潟市の木である「柳」に興味を持ったからです。

私の好きなジャズのスタンダードな曲に「Willow Weep For Me(柳よ泣いておくれ)」があります。愛する人との関係が破局し嘆き悲しむ主人公を柳の木がそばでそっと慰めている、そんな情景が浮かんでくる曲です。ジャズミュージシャンだけでなく、ファンクの帝王と言われているジェームス・ブラウンもカバーしているんです。

私は家でコーヒーや紅茶を飲む時に白地に青で絵付けされたマグカップで飲むことが多いです。いま気になっているのはイギリスの「ブルーウィロー」というオリエンタルな絵柄の器です。柳や二羽の鳥、楼閣、橋、小舟などが白地に青で描かれており、その絵柄にはロミオとジュリエットのような悲恋物語が隠されているそうです。チャールズ&レイ・イームズもイームズハウスでブルーの絵付けの器を愛用していたそうです。もしかしたらブルーウィローの器もイームズハウスにあったかもしれません。ブルーウィローの絵柄に隠された秘話やイームズの愛用していた器のことを考えていたら、ますますブルーウィローの器が欲しくなってしまいました。

新潟市には沢山の柳の木が植栽されています。柳は水分の多い土壌を好み、強靭で逞しい生命力があるそうです。だから、堀を埋め立てた後に木を植栽する際、柳が選ばれたのかもしれません。

柳といえば堀、堀といえば舟。明治時代までは北前船や回船問屋など船舶による経済活動が盛んで、新潟町を堀がかけ巡り、堀を通る舟によって物や人が運ばれていたそうです。当時の新潟町は地域によってできる仕事が決められていたと言います。古町周辺を歩いていると、ここは旅籠町だったのだろうかと当時の名残を感じる通りに出会うことがあります。おかげで、いままで興味のなかった新潟の歴史が少し面白く感じるようになりました。

先日、職場近くの洋食屋さんに初めて入り、ランチをしてきました。とても素敵なお店ですが雑誌であまり見かけないため、取材拒否のお店なのかもしれません。だから店名はふせておきます。そのお店は調理担当の店主と接客担当の女性の方、お二人でお店を切り盛りされていました。カジュアルですが品のあるお店で、店内は静かで心地よく、水ひとつにしても、出されたもの全てがお客さまのことを想ってなされているんだなと伝わってくるものばかりでした。お肉料理の定食を頼んだのですが、「ライスをお肉のソースにつけて食べても美味しいですよ」と教えてもらった時は、かしこまらずに好きなようにお召し上がりくださいと言われているような気がして、お店の方の気遣いが嬉しかったです。

新潟と他の都市を比較すると、新潟の人は定番を好む人が多いような気がします。実際に食に関してはフュージョンよりも定番のメニューを提供するお店が多いです。先にあげた洋食屋さんもベーシックなメニューを丁寧に作り提供していました。新鮮で美味しい食材が手に入る為、シンプルに素材の味をいかした料理が好まれるのかもしれません。ファッションに関してはモードよりもベーシックな服や古着などのお店が多く、実際にまち行く人を見ても奇抜な人は少ないです。それは、アウトドアなどファッション以外のカルチャーと連動しているからかもしれません。

まち歩きをしているといろいろなことを考えます。長く住んでいても知らないことだらけ。いろいろな気づきがあります。時に、ちょっとした人の優しさに触れて元気をもらったりもします。そんなところが私にとってのまち歩きの面白さ、楽しさでもあるのです。

※上の写真は、百花園で買った和菓子です。春らしいきれいな色合いに惹かれて買いました。母と二人で食べました。まちで開花している桜を見つけましたが、花より団子の母娘です。

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