わたしのお菓子作り談。

私は子供の頃からお菓子作りが好きなのですが、あまり得意ではありません。色々なお菓子作りに挑戦するのですが、成功率は五分五分くらいで、数々の失敗をしてきました。自分には厳しいのでしょうか。見た目や食感、風味などにおいて納得いくものができたと感じるのが2回に1回の割合でしかないのです。

小学校高学年になると、クリスマスに毎年スポンジを焼いてクリスマスケーキを作っていました。しかし、私の焼いたスポンジはカステラを更にみっちりさせたような味と食感で、あのケーキ屋さんで売られているようなフワフワの軽い食感のスポンジには程遠いものでした。自分でも家族に申し訳ないなと思いながら、今年こそはフワフワのスポンジを焼くぞと意気込んで毎年焼いていましたが、フワフワのスポンジが焼けたことは一度もありませんでした。私には兄と妹がいます。クリスマスは子供にとっては一大イベントです。家族は無言で硬いスポンジのクリスマスケーキを食べていましたが、幼いながらにもクリスマスに美味しいケーキが食べられないなんて皆がっかりだろうなと感じていました。私のクリスマスケーキ作りは中学生を最後にやめました。中学生を最後にって、遅すぎですね。よく皆文句も言わずに耐えていたと思います。

私が小学生の頃、バレンタインデーに父にチョコを作って渡したことがあります。市販の板チョコを溶かしてハート型に成形しただけなのですが、歯が折れそうなくらい硬いチョコになってしまいました。市販のチョコは口溶けの良いチョコだっただけに、テンパリングを知らなかった小学生の私には衝撃でした。

息子が幼い頃、卵アレルギーだったので、しばしば卵不使用のお菓子を作っていました。今は卵アレルギーはなくなったので卵の有無関係なしにお菓子を作っています。息子が歯の生え変わりの頃、なかしましほさんの本を買って、卵もバターも牛乳も未使用のスマイルクッキーをよく作っていました。初めてスマイルクッキーを作った時、歯が折れそうなくらい、めちゃくちゃ硬いクッキーになってしまいました。息子に「失敗してしまったからクッキーは食べなくても良いよ」と言ったのですが、「食べる」と言うのです。「本当に硬いから気をつけてね」と言いながらクッキーを渡すと、息子はクッキーをがぶり。前歯が抜けてないにも関わらず、スマイルしながら「うん、硬い」と一言。この時ばかりは、もう胸が苦しくなってしまいました。スマイルクッキーの成功率はいまだに五分五分です。丁寧にやりすぎると硬くなってしまいます。コツを掴めないからでしょうか。スマイルクッキーだけでなく、卵や乳製品を使わないヴィーガンのお菓子作りは難しいです。

今日は天気が良かったので、やすらぎ堤でのんびりしてきました。やすらぎ堤へ向かう前に古町にあるpursweets and(ピュアスィーツ アンド)へ立ち寄り、レモンとトロピカルマンゴーの2種類のマフィンを買ってきました。pursweets andは素材にもこだわり、卵や乳製品を使わないヴィーガンのお菓子を作っています。息子に「このマフィンは、あの歯が折れそうになったクッキーと同じで卵や乳製品を使わずに作っているんだよ」と言うと、「へぇ、そうなんだ。レモンの味がしっかり効いていて柔らかくて美味しいね」と、きれいに揃った前歯を見せながらスマイル。かくしてpursweets andのレモンマフィンは息子のSmile Foodとなったのでした。

※上の写真はpursweets andのレモンマフィンとトロピカルマンゴーマフィンです。

pursweets andはcontentsの02.わたしのSmile Food。で紹介しています。



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