みゅーじっく。

 12月3日にdAb COFFEE STORE(以下、dAb)で5周年祭が開催された。次から次へとお客さんが店にやってきて、大地くんと玲子さんに「おめでとう」、お客さん同士で「どうも」と挨拶を交わす。今年はdAbが会場の第一部でライブが行われなかった為、大地マンブラザーズの演奏を聞けなかったのが残念だったが、代わりに大地くんが選曲したMIXテープ「COFFEE TAPE」が発売となった。もちろん買いましたよ〜。時どき店内でいいなと思う曲がかかっていると、大地くんに聞いて誰の曲か教えてもらっていたから買わない理由はなかった。しかも、カセットテープのイラストはReRi Bagelの武藤俊徳さんが手がけたと聞けばなおさらだ。しかし、私はカセットプレイヤーを持っていない。カセットプレイヤーを持っていないのにカセットテープを買う機会が増えてきた為、この機会にカセットプレイヤーを買うことにした。四半世紀前はカセットプレイヤーに電池さえ入っていれば、イヤフォンをセットするだけですぐに曲を聴けたけれど、今は違うんですね。カセットプレイヤーが充電されていても、Bluetooth機能のあるパソコンやスマホだけでは曲が聴けない。Bluetooth対応のイヤフォンかスピーカがなければ聴けないのである。おばさん、びっくり。なんとか聴く環境が整い、実際に聴いてみたところ、イラストのように、コーヒーを飲みながらのんびり聴くのにぴったりな選曲だった。カセットテープにプレイリストが記載されていない。私の場合はワイヤレスイヤフォンでしか聴けないので、Shazamで曲を調べられない。大地くんにプレイリストを教えてくださいと頼んでみた。覚えていてくれればいいのだけれど。


⬛︎dAb COFFEE STOREについてはVOLUME 01と06の「COFFEE AND MUSIC」、VOLUME 02の「わたしのSmile Food。」かcontentsから記事をご覧ください。

⬛︎ReRi Bagelおよび武藤俊徳さんについてはVOLUME 06の「カルチャーあ」かcontentsから記事をご覧ください。


 12月2日から10日までGuGuGuで開催されていたOGAWA YOHEI exhibitionへ、DCボーイと行ってきた。DCボーイは絵を見るとすぐに以前GIVE ME CHOCOLATE(以下、ギブチョコ)に飾ってあった絵を描いた人の作品だとわかったようだ。ギブチョコへ行くとYOHEIさんの絵の近くの席に座れると喜んでいたな。そんなことを思い出しながら一目見て気に入ったかわい子ちゃんを連れて帰り、DCボーイがDSの時に描いた絵の近くに飾って花を挿してみた。

 シネ・ウインドで12月2日から12月15日まで上映されていた「Carole King Home Again Live in Central Park」を観てきた。アルバム「Tapestry(つづれおり)」の大ヒットにより世界的人気を獲得したキャロル・キングが1973年にNYのセントラルパークで敢行したフリーコンサートのライブドキュメンタリー映画である。前半は「Tapestry」を中心とした曲をキャロル・キングのピアノ弾き語りで、後半はコンサートの翌日に発売を控えていたアルバム「Fantasy(ファンタジー)」を中心とした曲をザ・クルセイダーズのメンバーをバックにバンド編成でやるのだけれど、良かったな〜。もう上映は終わってしまったけれど、機会があれば多くの人に見てもらいたい。特に後半のバンド編成になってからの演奏は心に響くものがあった。なぜキャロル・キングは「Fantasy」を作ったのか。「Fantasy」は“Fantasy Beginning”から始まり“Fantasy End”で終わる。私はFantasyというアルバムをブラックミュージックの要素やメッセージ性の強いコンセプトアルバムだということは理解していたつもりだったけれど、実のところきちんと理解できていなかった。1973年と現在では抱えている問題はあまり変わらないが、現在の方が厄介だ。例えばAIによる精巧なフェークニュースがSNSのタイムラインに流れてきたら、誰がそれをフェークニュースだなんて思うだろう。キャロル・キングが歌う“Believe In Humanity”を聴いて心が震えた。相手の立場になって考え理解しようとすれば、いつか現実が夢や理想と同じくらい良くなっているかもしれない。「Carole King Home Again Live in Central Park」を観ながら、私はファンタジーの世界に導かれていた。上映終了の時に会場から拍手が沸き起こった。こんな経験は初めてだった。ファンタジーの世界に導かれたのは私だけではなかったのだろう。


⬛︎新潟・市民映画館 シネ・ウインドについてはVOLUME 03の「ようこそCinecittàへ。」またはcontentsから記事をご覧ください。


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