memorandum '25 皐月
5月は大型連休もあり、各地で様々なイベントが開催されていた。いくつか気になったイベントがあったが、仕事と重なりイベントに参加できなかったのは残念だった。昨年末から職場が変わり、平日休みが増えた。15年近く土日祝日が休みの生活を送っていたので、銀行や役所に用がある時は平日休みで良かったと思うが、行きたい店の定休日と休みが重なることも少なくなく、そんな時は残念に思う。今年の5月は例年よりも肌寒い日が多いと感じた。ファンヒーターを片付ける日が遅かった。そしてなぜか休みの日は雨が多かった。おかげで5月はあまり自転車に乗れかった。雨の日は家で趣味のジャム作りをする。ジャムというよりはコンフィチュールといった方がいい。果実のフレッシュ感を残すために煮詰めて固めすぎず、またシロップと果実のコンポートに似たものにならないように、適度なとろみと果実感を残す。新鮮な果物を使い、瓶の中に果物の美味しさと香りを閉じ込める。蓋を開けた時に果実の香りがふわっと立ち上がれば(自分にとって)成功。好きなジャムは柑橘のジャム、マーマレード。どんな果物でも新鮮な果物であれば美味しいジャムができるし、誰が作ってもそんなに味に大差はない。しかし、マーマレードは作る人の個性が顕著に現れる。皮をどのように処理するかで全く違った味わいのマーマレードになるから面白い。それは店にも言える。店主の好きという哲学が顕著に現れた店は面白い。ハード面が良くてもソフト面が良くないといずれ足は遠のく。ソフト面にこそ店主の個性、哲学が顕著に現れる。続けることは大変で難しい。だからこそ、本質的なところはぶれずに、時代と共に変化し続けている人や店は凄いなと心から尊敬する。ジャムを作っている時は無心になれるのだが、時々このようにジャム作りから派生して色々なことを考えたりもする。
祝ニイガタのパリ、祝ニイガタのイタリア。
新潟のパリ、「Crêperie Le Pont Marie」(以下、ポンマリ)が4月6日に11周年を迎えた。今年も大型連休中は店先をピンクのバラを中心としに美しい花々で彩り、街ゆく人たちの目を楽しませてくれていた。ポンマリは店主ポンジさんの好きがたくさん詰まった店。いつもクレープを可愛らしく盛り付けてくれるので食す前から笑みが溢れてしまう。私が選んだのはいちごのクレープ。旬の甘さと酸味のバランスが絶妙なフレッシュないちごとチョコチップのカリッとした食感が楽しくて好き。
もしマリー・アントワネットが現代の新潟にやって来たとしたら、間違いなくポンマリへ立ち寄り、いちごのクレープを食しただろう。足元は淡いラベンダー色のハイカットのコンバースを履いて。
◼︎Crêperie Le Pont MarieについてはVOLUME 01の「ニイガタのパリ案内。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
古町の鍛治小路にある「focaccia e vino TETTO」(以下、テット)が5月9日で10周年を迎えた。テットは店主ミキさんのイタリア愛が随所に溢れている店。古町モールに店があった時は野菜をモリモリ食べたくて、自家製ドレッシングが絶品のサラダプレートをよく頼んでいたけれど、鍛治小路に移転してからはパスタが食べられるようになったのでパスタランチを頼むことが多くなった。5月末からは新メニューとしてラザニアが加わり、また楽しみが増えた。古町モールに店があった時、通常夜メニューのラザニアがランチコースで食べられた。テットのラザニアには寒い冬だったからか角切りの蓮根が入っていて、ホクホク、サクサクした蓮根の食感が楽しくて、ハフハフしながら食べたのを今でも鮮明に覚えている。鍛治小路の店でランチで食したラザニアには蓮根が入っていないシンプルなラザニアだったけれど、シンプル イズ ベスト。とても口福な気持ちになった。
◼︎focaccia e vino TETTOについてはVOLUME 04の「わたしのSmile Food。」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
たのしい思い出には美味しいものがつきものだ!?
まだ携帯電話やスマートフォンがなかった時代、知らない土地を旅する時は美味しい店を頭にインプットし、あそこを見た後にあの店に寄りランチにしよう等と美味しい店を起点に頭の中で地図を描くことができていた。Googleマップに頼るようになってからはてんで駄目だ。方向音痴になってしまった。自分がどの方角を向いて歩いているのかわからなくなることがある。過去の記憶は、人の場合はふとした香りで思い出すことがあるが、まちの場合は食べもので思い出すことが多い。あのまちのあの店で食べた〇〇が美味しかった、あの時に誰某と〇〇したな等と温かな記憶が蘇る。美味しいものを食べた時の記憶は永らく残るものだと思っていたが、子どもは違うらしい。ニイガタ・サバービア・ボーイ(私の息子)は幼少期からピザが大好きで、何が食べたい?と聞くと必ずピザというのでよくピザを食べに行っていた。万代にある「NIIGATA PIZZERIA VENTO E MARE」(以下、ベント エ マーレ)はサバービア・ボーイがまだ小さい頃から食べに行っていた店。ベント エ マーレはピザではなくピッツァを提供してくれる。最近ご無沙汰していたので久しぶりにベント エ マーレのピザが食べたくなって店を訪れた。サバービア・ボーイに「ここのピッツア好きだったよね」と聞くとサバービア・ボーイは「覚えていない」という。え〜、あんなに大好きだったのに覚えてないの〜。小さい頃の記憶とはそんなものなのか。食いしん坊の私の血を継いでいないのかと嘆いてしまった。しかしサバービア・ボーイが頼んだのはベント エ マーレでいつも食していたマルゲリータ。本当は覚えていたんじゃないの?
今月もライドの途中で。
5月に五泉市までライドに出かけようと体力づくりを心がけていたが、休日雨が多くて自転車に乗れず、仕事の日は徒歩+バスなのだが、一日トータルで15分くらいしか歩かないので1500歩くらい。これでは全然体力などつくはずがない。雨の降っていない休日はいつもの25㎞コースを走るのだが、身体が重くて、昨年のようなウキウキ(死語)した気分にはなれない。もっともっと体力つけて6月こそは五泉までライドに出かけたい。
新潟島一周のサイクリングコースを走る時はいつも脱線してランチやコーヒーブレイクをする。今回は八千代橋から古町へ向かい「kitchen MELLOW」(以下、メロウ)でランチした。店主のクミさんが育休明けて店を再開したと聞き、訪ねてみたかったのだ。メロウの料理はひとくち口に含んだだけで心とカラダが喜び口福な気持ちになる。食材の美味しさを活かし丁寧に作られていると感じるからだ。魚定食やマンハッタンクラムチャウダー、タコスなど気になったメニューもあったが、今回は単品メニューから3種類選べる定食にしてみた。自分で選んだおかずももちろん美味しかったのだが、スープやライスがとても美味しかった。ドリンクはオーガニックルイボスティーをチョイス。ルイボスティーは今までノンカフェインというだけで選び、そんなに美味しいと感じたことがなかったため敬遠していたのだが、メロウで飲んだオーガニックルイボスティーは今までのルイボスティーはなんだったのかと驚くくらい美味しかった。子育てしながらやりたいことに挑戦しているクミさんは以前にも増して穏やかで安心感のあるいい表情をしていた。
ある日のライドは家を出たのが12時半頃だったのでお腹ペコペコ。すぐパンを買って、やすらぎ堤のベンチで食すことに決めた。向かったパン屋は文京町にある「6/7(ロクガツナノカ)」。お目当てはきゅうりサンドだったが、家を出たのが遅かったため完売していた。今回初めて食べたのはオリーブとモッツァレラのパン。オリーブの塩気が程よく効いていてチーズ好きにはたまならに美味しさだった。ワインを無性に欲したのは言うまでもない。
Wスーハー。
4月に古町の「BAKERY SO GOOD」(以下、ソー グッド)でチョコミントベーグルの販売が始まったと聞きつけて買いに行ってきた。初めてソー グッドでチョコミントベーグルを食べた時の驚きが忘れられない。アイスのチョコミントと同じチョコミント感をベーグルで再現していたのだ。再現力がとにかく凄い。買ってすぐ冷凍し、食べる時にトースターで軽く温めたら、外はパリッと中は冷んやりしていてアイスのように美味しく食した。ベーグルと一緒に飲んだのはミントティー。我が家のプランターのミントはぼうぼう、いま最盛期を迎えている。ミントティーのミントは、もちろんプランターから摘み取ってきたばかりのものを使用。ミントをたくさん消費したくてポットに大量のミントを入れたら、ベーグルも口の中がスーハー、ミントティーも口の中がスーハー。あまり良いペアリングではなかったと後悔。交互に食べたり飲んだりするとスーハー度が増すため、ベーグルを食べ終えてからミントティーを頂いた。
◼︎BAKERY SO GOODについてはVOLUME 07の「わたしのSmile Food。× ビームス 新潟」およびcontentsから記事をご覧いただけます。
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